【日出る国のアスリート】平昌五輪女子チームパシュート、日本代表が五輪新記録で金メダル【瞬間、心、重ねて】

途中、オランダに後れを取りながら、最後の一周で「世界で最も美しい高速連携」の本領を発揮した日本が逆転勝利の金メダル。まさにチームワークの勝利。

「仲良きことは逞しきことかな」

男子スキー複合ではドイツ代表の「黒い三連星」にお株を奪われたが、やはりジェットストリームアタックは日本が元祖。それを女子チームパシュートの日本代表「白い三連星」否「白い四連星」が証明してくれた。よく頑張った!感動した!

え?「その誉め方おかしい」?

隊列ピタリ、一丸の滑り 金メダルの女子団体追い抜き

(21日、平昌五輪スピードスケート女子団体追い抜き)

19日の平昌五輪スピードスケート女子団体追い抜き1回戦後、半周ごとのラップタイムをグラフに落とし込んだ資料を見て、チームは一つの「粗」に気付いた。

折れ線グラフに1カ所だけ谷があった。タイムの落ちは一目瞭然だった。指し示した箇所は「14秒59」の4・5周目。高木菜那(日本電産サンキョー)から高木美帆(日体大助手)に先頭交代する時だった。疲れがピークの最終6周目より、0秒13遅かった。

理由はすぐに分かった。そこが課題だったからだ。高木菜と佐藤綾乃(高崎健康福祉大)はいつも言っていた。「先頭交代でスピードを落とさず、次につなげられるかが大事になる」

日本は隊列をそろえ、空気抵抗を最小限にする技術では他チームをしのぐ。速度の増減が最も足にダメージが残るため、一定のラップを刻むことも心掛けてきた。ただそれもスムーズな先頭交代があってこそだ。

だが、終盤の疲れや自分の責任は果たせたという緩みから、交代時にスピードが落ちることが多かった。実際に昨年11月のワールドカップ第1戦で佐藤は「交代時にスピードが落ちてしまった感覚があった」。佐藤から高木菜、高木菜から高木美に交代する周回で、ラップは落ちていた。

リスクを少なくするため先頭交代を1回減らして3回に。先頭交代前の直線でスピードを上げる意識を共有した。

準決勝のカナダ戦は佐藤に代わり菊池彩花(富士急)が出場したが、3人が絶妙の滑り。先頭交代時もスピードが落ちず、前後にピタリと体を詰めたまま隊列を崩さなかった。

高木美は「かけてきた時間は他のどの国より多いし、質も高いものができている」。個々の力は劣るが組織力で勝つ。最後まで細部にこだわり抜き、頂点に立った。(榊原一生)

(2月21日 朝日新聞)

 

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