事故原因自体は予想通りだったが、
【墜ちてから炎上したのか】群馬県上野村の藤沢橋に東邦航空のヘリコプター「AS332」が墜落炎上、乗員4名死亡【炎上寸前で橋の上に墜ちて爆発したのか】(2017/11/8)
- 「ヘリがUターンして高度が落ちた」「途中で後ろの部品が飛んだ」とのこと。テールローターが止まってUターン、墜落途中で部品が飛んだという状況から判断すると、事故原因は十中八九、同ローターのギアボックス破損
こちらはちょっと想定外。
- 事故機の定期整備で機体を安定させる尾翼の装置「テールローター」の不具合が見つかったが、報告書を作成しなかった。メーカーの整備マニュアルとは異なる整備をした疑いもある
- 事故機以外にも国の認可を受けた整備規程外の整備をした
これはいかんだろ。下手すりゃ、事故原因がバラバラな墜落事故が連続して発生する可能性もあったとか、想像するだに恐ろしい。
ここで気になるのは、東邦航空がその規定外整備をやった理由。怠惰ゆえの手抜き整備が横行していただけならまだいいが(よくないけど)、整備員などの人員不足のため、どうしても整備手順を簡略化しなくてはならなかったとかだと、問題の根は深い。
もし、事故の真の原因がそこにあるのであれば、国交省や経産省、文科省あたりは、本件を「日本の航空業界に不足しているマンパワーや整備リソースをどう充足させればよいか」という課題の再認識のきっかけとすべきだろうな。東邦航空1社のチョンボとして終わらせるのではなく。
群馬県上野村で昨年11月、ヘリコプターが落下して機長ら4人が死亡した事故で、国土交通省東京航空局は2日、運航会社「東邦航空」(東京都)に航空法に基づく事業改善命令を出した。同社が事故機を含む複数の機体で国の認可を受けた整備規程外の整備をしたなどとしている。
同局によると、同社は昨年9月、事故機の定期整備で機体を安定させる尾翼の装置「テールローター」の不具合が見つかったが、報告書を作成しなかった。メーカーの整備マニュアルとは異なる整備をした疑いもあるという。他のヘリや小型機でも、同様の整備や整備内容を航空日誌に記載しない事例が複数確認された。同局は、法令順守や再発防止策、整備体制の再構築などを求めている。
詳しい事故原因については、群馬県警や国の運輸安全委員会も調べを進めている。【酒井祥宏】
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