狡いきつねと緑のたぬきが民進党左派より一枚上手だっただけじゃね? ~ 「民進党分裂は想定内」発言の前原誠司に、逢坂誠二が「断罪に値する」と激怒

 逢坂の気持ちは分からんでもないが、外野のおいらでも、2週間前の段階で、前原が民進党左派を切り捨てて右派主体の新・民進党を率い、「小池新党」と組む展開までは想定内だった。

民進党、解散総選挙の「立ち合い」決定まで制限時間いっぱい ~ 前原誠司が採る選択肢は「分裂」か「解党」か「共産党との手切れ」か(2017/9/18)

 前原誠司の政治スタンスからすると、現時点で「分裂」や「解党」ではなく「共産党との手切れ」だけで今度の総選挙を戦い、最小限の損害のまま次のステージに移る方が楽なんだよね。例えばこんな感じ。

  • 共産党との連携が解消されたため勢力が減少した、枝野幸男と党内左派を切り捨てる形で、分党
  • 然る後に、連合などの一部支持組織を通じて小池新党と連携
  • 西の維新、東の小池新党に続く第三の保守(≒自民党)補完勢力、「前原新党」としての存続を図る

 総選挙直前のこの時期になって、小池百合子と一緒になって元同僚に踏み絵を強制しつつ、民進党と「希望の党」との合流を強行するという外道をやらかすとまでは思わなかったけどね。

 しかし、当事者の逢坂誠二が、その外道に直面するまで、まじめに「前原に二心なし」と信じていたのだとしたら、9/28の両院議員総会で「希望の党との合流」を満場一致で認めた分も含めて、彼を含む民進党左派御一党はさすがに甘すぎる。

民進党左派救済の「民主党」結成構想は希望の党の思う壺な件について(2017/10/2)

 一昨日のこのエントリーでも触れたが、枝野幸男個人にとって、立憲民主党の設立は重い足枷でしかない。同党の存在は、民進党代表代行にありながら左派系同志を救えなかった彼が、彼自身に背負わせた棘付きの十字架でしかない。その彼の苦渋をしり目に、

 逢坂氏は立憲民主党に党籍を移す方針だが、衆院選では党公認を受けず無所属のまま出馬する。

 枝野より安全なポジションでの選挙戦入りを決め込んでいる逢坂に、軽々しく「激おこぷんぷん丸なパフォーマンス」をキメて欲しくないね。逢坂たち民進党左派は、プリプリする前にまず反省しろよ。今の政局における自分たちの見通しの甘さを。

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民進・逢坂誠二氏「前原氏は断罪に値する」と書き込み

 民進党の逢坂誠二前衆院議員は3日夜、前原誠司代表が民進党の分裂は「想定内だ」と述べた経緯について「本気の発言だとすれば断罪に値する」と、自身のフェイスブックに書き込んだ。

 前原氏は3日の記者会見で、民進党が希望の党、立憲民主党、無所属に分裂した事態に関し「全てが想定内だ。政権交代可能な状況をつくらないといけず、判断は正しかったと思っている」と語っていた。

 逢坂氏は前原氏の発言に触れ「間違ったとか、判断が甘かったというレベルでも異常な状態だが、これが本心だとするならば、私は前原氏を絶対に信用しない」と投稿した。

 逢坂氏は立憲民主党に党籍を移す方針だが、衆院選では党公認を受けず無所属のまま出馬する。

(10月4日 産経新聞)

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