小池百合子都知事、豊洲無害化の方針を正式撤回な件について

　脛に新しい瑕を持つことになった小池百合子と、気づけば崖っぷちの安倍晋三の、永田町式カーマ・スートラを駆使した二人の蜜月関係再構築が今始まる。かも知れない。

「小池百合子と石原慎太郎」現・旧都知事の利害が一致した、東京都議会百条委員会＠豊洲市場移転問題の無能劇(2017/3/20)

　7月の都議会選で都民ファーストの会と公明党以外の勢力を駆逐した後、改めて「小池＆都議会与党による改良型豊洲移転プロジェクトの推進」が始まると。

【集まれ残り物】小池百合子の「都民ファーストの会」が、7月の都議選で無所属候補にも推薦乱発へ【来たれ下僕共】(2017/4/11)

　7月に都議会の過半数を手下にしておかないと、いつ寝首を掻かれるか分からんもんなあ。

　昨年の都知事選以来、こんな感じで調子ぶっこいていたところ、ある時期から「豊洲無害化無理じゃん！？」「都議選で責任とらされる展開拙いじゃん！？」ということに気づいた小池百合子。慌てて、都議選での勝ち過ぎオーバーラン回避のために、

「豊洲市場移転と築地市場再整備の二兎を追う愚策宣言」小池百合子都知事の本音は「これまでの豊洲ゴタの責任追及を止めてくれれば、都議会第1党の座を自民党に譲りましょう」(2017/6/20)

　3月の石原慎太郎元都知事の証人喚問の時は、（結局森友＆加計騒動などのために行われなかったが）4月の解散総選挙まで下手に動かず、7月の都議会選で都民ファーストの会と公明党以外の勢力を駆逐した後、改めて「ユリーが改良したんだよぉ☆豊洲移転プロジェクト」を進めるつもりと読んでいた。が、どうやらマダム寿司の能力なり胆力なりを買い被っていたようだ。

　この天下の大愚策発表で、自派の勢いにブレーキをかけた。つもりだったが、自民党側の自爆と都民有権者の一部の愚行のために、効果は不発。「都民ファーストの会」は、マダム寿司の予想以上の勝利を得てしまった。

　即日、小池百合子自身は「豊洲問題とポンコツファーストの会リスク」から距離を取るために、「都民ファーストの会」の代表を辞任したが、既に手遅れ。7/21に「豊洲無害化の方針を正式撤回」を自ら発表する羽目になった。かえりみて、撤回後の新施策を構築し推進する能力は、子飼いの「都民ファーストの会」に皆無。頼りにはならぬ。

　大きく勝ち過ぎてしまったゆえに、無策のまま落下すれば傷は大きい。しかし、それが分かっていながら手をこまねいている政界風見雌鶏・小池百合子ではない。

　国政と総理大臣への野望を捨てきれないマダム寿司は、豊洲問題の爆発前に、再びその身を安倍晋三の前に投げ出してもよい（≒都民ファーストと自民の大連携）との色香を匂わせ、年季の入った媚態をチラつかせ始めている。

　そうと気づいている「おなか痛い」安倍総理も「小池知事を敵に回してはいけない」と、即日秋波で返した。二人の間の気脈は既に再構築済みと考えていい。

　今日から10/22の愛媛三区補選までの3カ月間、東京を中心に、次いで大阪の維新と裏切り癖のついた公明党を巻き込んだ面白い政界再編劇が起こるぞ。その前に、工事遅延と風評被害で大損こく事確定した豊洲の業者から、小池百合子が襲撃されなければだが。いずれにせよ、政界ウオッチャーは今後の展開に乞うご期待だ。

豊洲「無害化の方針」撤回　来年春から秋開場めざす

　小池百合子都知事も了承しました。豊洲市場をいわゆる無害化するという都のこれまでの方針を撤回です。

　小池百合子都知事：「無害化に代わる新たな方針でも、徹底した情報公開なども引き続きやっていくことが信頼性の確保につながると思いますので、常に念頭に置いて頂きたいと思います」

　東京都庁で開かれた市場移転に関する会議で、移転の前提となっていた豊洲市場の土壌汚染の無害化の方針を撤回し、追加対策を行ったうえで、来年の春から秋にかけての移転を目指すことが明らかにされました。小池知事は会見で、「正確な情報発信を徹底し、都民の理解を得ていくことが重要だ」と述べました。築地市場の跡地に建設予定の環状2号線は、2020年の3月までに地上部分を完成させるということです。

(7月21日テレビ朝日)

　ここで「デレステ「Kawaii make MY day!」MV(ドットバイドット1080p60)」を紹介。