もし、淋病やAIDSの罹患者が、天然痘患者のように容易に判別でき、周囲から隔離される姿になる病気だったら、これらの性病は広まり続けていただろうか。
もし、半世紀前の発展途上国の天然痘患者のように、梅毒の患者に懸賞金がかけられ、彼らが社会から狩られることが認められていたら、この病気が21世紀の日本で流行していただろうか。
もし、今が「進化する業病を撲滅するためなら、人権や人命が軽視されてもやむなし」、「新しい性病を封じ込めるためには、生殖行為以外のSEX禁止もやむなし」という狂気の世界だったら、これらの病は2017年の人類社会で生き延びていただろうか。
結局人類は、自分たちの権利を守り、今の生き様を続けるために、死を呼び込む性病と共にあり続ける道を選んだ。何と中途半端な選択か。
「しかし、その不完全な在り様こそが人間の本性、人の業」
Deus vult. 多分ね。
【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は7日、既存の抗生物質に耐性がある淋菌(りんきん)が増えており、淋菌感染症(淋病)が制御不能になる恐れがあるとして、治療のために新薬が早急に必要とされているとの声明を発表した。
WHOによると、性感染症である淋病に毎年約8000万人が感染している。そうした中で既存の抗生物質では治療不可能な症例がますます増えているという。
WHOのマーク・スプレンガー(Marc Sprenger)氏は、「淋病を抑制するために、新たな予防、治療、早期診断の手段とシステムが必要だ」「新しい抗生物質と同時に、迅速で正確な(現場で検査を行う)ポイント・オブ・ケア診断検査が必要だ」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News
一押しして頂けると励みになります<(_ _)>
コメントを残す