韓国大統領選は文在寅が勝利な件について

韓国大統領選で洪準杓が奇跡の末脚を見せる可能性な件について(2017/5/6)

　流石に残り3日間では足りなかったか。あと1週間、いやあと5日あればなあ。「文在寅-沈相奵に獲られた票」＜「洪準杓+安哲秀からのシフト票」という展開もあり得たのだが。財閥＆富裕層への恨み骨髄な若年齢層を足しても「革新層＝韓国国民の4割」が基本的に変わらない中、見事に自滅したねえ。韓国の保守層は。とりあえず、

文氏は演説で「国民みんなの大統領」になると述べ、自身を支持しなかった有権者との融和も強調した。

「ムリだな」「ムリだね」

　もともと今回の大統領選自体、朴槿恵というより現在の韓国政財界の主流からはじき出された層によるリベンジ劇場だ。そこに生まれた新・勝者と敗者の間に、融和が生まれる要素は欠片もない。まして、リベンジが成った側から、旧・勝者に融和を呼びかけたところで、新しい軋轢と分裂を生むだけだよ。

　何より、文在寅には「その呼びかけ」に効力を与える政財界のバックが無い。政財界の人間がバックに付くメリットも無い。国民では少数派の革新世論以外の支持層を、新しい韓国大統領は持たない。

　そしてその事実を、少なくとも金正恩＠北朝鮮を含む国際社会の上層部は皆知っている。たいへんだね、これからの韓国。内憂外患の見本な数年間になりそうだ。

政権交代に沸く有権者　文氏が演説「みんなの大統領に」

　文在寅（ムンジェイン）氏が９日夜遅くに訪れて勝利宣言をしたソウル中心部の光化門近くは、日付が１０日に変わってからも政権交代に沸き返った。「文在寅と共に」というスローガンを掲げたり音楽に合わせて踊ったりしながら、支持者が喜びを爆発させた。

　ソウル市に住む自営業の尹漢相さん（４３）は「人権弁護士だった文氏は、いつも弱者の側に立って物事を考えられる人だ。完全な原則主義者でありながら、妥協もできる原則主義者。様々な課題を確実に解決できるだろう」と期待を語った。

　文氏は演説で「国民みんなの大統領」になると述べ、自身を支持しなかった有権者との融和も強調した。韓国では進歩（革新）と保守の対立に加え、地域や世代間の分断も深刻だ。

　ソウルにある文氏の自宅周辺には１０日朝、新大統領の門出を見守ろうと市民が集まった。両手を差し出して握手してまわったり、子どもを抱き上げたり。文氏は笑顔を振りまきながら、「国民統合」を目指して始動した。（ソウル＝金順姫）

(5月10日朝日新聞)

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