EUから離脱する自国の数少ない後ろ盾として、米国の歓心を買いたい英国のメイ首相。そんな彼女を歓迎しながら、英国を対欧州最前線における「米国の同盟国」として囲い込みたい米国のトランプ大統領。
メキシコ以南の中南米を半ば切り捨てながら、カナダも併せた北米・大西洋ブロックを政治経済そして軍事的にも固めたがっている米国の目論見は、今日の米英首脳会談の流れを見る限り、それなりに形になりそうだ。では、太平洋に関してはどうか。
トランプにとって、大西洋の英国に相当する立ち位置の「同盟国」候補は、日本と台湾。ただ、英国と日本・台湾が異なるのは、英国にとってEUやNATOはまだ「味方」だが、日本・台湾にとって中国・北朝鮮ついでに韓国は「今そこにある危機」ということだ。英国と同じ感覚で最前線国家に擬せられては、命がいくらあっても足りない。
日本の基本路線としては「いつもは裏方&周辺第三者とのパイプ役」&「いざという時に見捨てられない特技持ち」のポジション堅持だろう。「表向き強気だが実は繊細」英国と「マイペース過ぎる力持ち」米国の関係が一方向にぶれすぎないように立ち回り、更に、日本・台湾-米国の北太平洋ブロックとアジア諸国及びロシアとを繋ぐ回廊国家として振る舞う。間違っても、米国の弾除けとしての最前線国家になってはならない。
つまり目指すべきは、「綺麗な」ファザーン@銀河英雄伝説。あるいは、
「やる時にはやる」五島潤@天使の3P!
間違ってないよね?
【1月28日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は27日、訪米中のテリーザ・メイ(Theresa May)英首相とホワイトハウス(White House)で会談した。トランプ氏が外国首脳をホワイトハウスに招き会談したのはこれが初めて。
就任後初の外交舞台としてメイ首相を迎えたトランプ大統領は、英国との「最も特別な関係」を賞賛。同国の欧州連合(EU)離脱を「素晴らしいこと」と呼び、「(EU離脱への障害が)解消されれば、英国の主体性が戻り、望ましい人々だけを国内に残すことができる」と述べた。
一方のメイ首相は、両国間に深い意見の相違がある拷問や対ロシア姿勢などの話題を避け、米英の貿易や防衛に関する協力を取り付けるべく、友好関係の演出に終始。エリザベス女王(Queen Elizabeth II)がトランプ大統領を国賓として年内に英国に招待する意向を伝えた。両首脳はホワイトハウス西棟の柱廊で、一瞬ながら手をつなぎ歩く姿さえも見せた。
しかしメイ首相は同時に、一連の外交上の目的を携えて会談に臨んだ。米国と欧州の関係はこのところ、トランプ氏の大統領選勝利や、リベラル(自由主義)的世界秩序の基盤となる北大西洋条約機構(NATO)や国連(UN)などの組織の見直しに意欲を見せる同氏の姿勢に揺さぶられている。
首脳会談後の共同記者会見では、トランプ大統領がこうした話題について言及をほぼ避けた一方で、メイ首相は会談中に話し合った内容を公言。「われわれはこの連合に対する揺るぎない関与を再確認した」「トランプ大統領、私はあなたがNATOに対する100%の支援を確約したと考えている」と表明した。
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