「いずれ塚越裕美子事件も匿名報道＆裁判打ち切りか？」な件について

　西武新宿線高田馬場駅の催涙スプレー事件で捕まった、自称「芸能人・如月優24歳」こと塚越裕美子36歳。彼女の壊れ具合が半端なくて、「あー。遠からず匿名報道かな。これ」「責任能力問えない人認定経由で病院送りだろうな」と思っていたところに、こういう報道があって、少し考えさせられた。

精神疾患悪化で１７年間停止、裁判打ち切りか

　愛知県豊田市で１９９５年、散歩中の男性とその孫を刺殺したとして殺人罪などで起訴された後、精神疾患の悪化を理由に１７年間、裁判が停止された被告の男（７３）の上告審で、最高裁第１小法廷（池上政幸裁判長）は、検察、弁護側双方の意見を聞く弁論を１１月２８日に開くことを決めた。

　裁判を打ち切った１審判決を「誤り」として破棄し、審理を地裁に差し戻した２審判決が見直され、裁判を打ち切る判断が示される公算が大きい。

　被告は９５年５月、豊田市内の神社の境内で無職塚田鍵治さん（当時６６歳）と孫の翔輝ちゃん（同１歳）を包丁で刺殺したなどとして起訴されたが、１審・名古屋地裁岡崎支部は、統合失調症を理由に９７年に裁判を停止した。

(10月2日読売新聞)

　実のところこの手のゴタは、加害者の壊れ具合の酷さよりも、検察側に公訴を取り下げるよう説得できなかった裁判所側の不手際の方が問題は大きいんだけど、世間一般から見ると、「基地害無罪かよ！被害者は殺され損かよ！」と思っちゃうよなあ。

　高田馬場の塚越裕美子36歳のケースは、使った得物が催涙スプレー程度で死者が出ることもなかったせいか、そのメンヘラぶりが実名込みで周知されて社会的に彼女は既にアウト、事件としては早くも終息だ。しかし、もし彼女が使った凶器が21年前の豊田の事件のように包丁で、電車内で人死にが出ていたにも関わらず匿名報道、更に責任能力云々で「如月優24歳は社会的リンチもあったし罪に問われません」な路線が決まってたら、一般社会はどういう風に反応したんだろうなって想像しちゃう。

　怖いのはさ、「社会には法で裁けない存在がいて、社会の絶対多数がその不利益を被り、かつ社会的な制裁も加えられない場合、その不満はどうやって発散すればいいんだ」という認識が個人レベルから社会レベルに拡大し、その空気に乗っかって、「法で裁けない存在は、政治が！私が！裁く！」という煽動政治家が力を持つ可能性だよね。フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテのような。

　そういう意味で、今回の高田馬場のスプレー女事件って、結構危うい要素を持っていたと思うのな。「ノーブラで山本涼介君を追いかけっこ」とか「マスゾエ知事の記事で私の事可愛いって書かれたの」とかの妄想炸裂な、まだ可愛げのある危うさとは違う方向で。

　塚越裕美子36歳の事件は遠からず匿名報道へ、裁判になってもその後は有耶無耶になるだろう。しかし、この件については、危うさの追究を「ノーブラでジャニタレを猛追するとか何ぞ（　）」のレベルで止めておこう。少なくとも一般社会的には。そういうお話。

高田馬場駅異臭騒ぎ３６歳女を逮捕「私は芸能人」容疑は否認

　東京都新宿区の西武新宿線高田馬場駅のホームで９人が搬送された異臭騒ぎで、警視庁戸塚署は１日、スプレーのようなものをまいて駅利用者にけがを負わせたとする傷害容疑で練馬区の職業不詳・塚越裕美子容疑者（３６）を逮捕した。調べに対し「私は芸能人」と自称し、容疑について「私はそんなことはしていません。駅にも行っていません」と否認している。

　逮捕容疑は９月２８日午後５時３５分ごろ、男性会社員（３２）に催涙スプレーのようなものを吹きかけ、首に軽いけがをさせた疑い。騒ぎでは１０～４０代の男女計９人が目や喉の痛みを訴えた。

　戸塚署によると、駅の防犯カメラの映像などから、黄色いワンピースにピンクのカーディガンを着て黒い日傘を差しながらホームを歩く女の姿から塚越容疑者が浮上した。１日朝に自宅アパートを家宅捜索し、催涙スプレー１缶、黒い日傘などを押収した。

　同じアパートの住人は「夜中でも日傘を差して歩く姿を何度か見て、変わった人だなと思っていましたが…」と困惑気味。さらに、日中は地味な服装が多いが、夜になるとピンクなど明るい色のファッションに様変わりする姿も度々目撃されている。常に窓をカーテンで閉ざす一方、ドアの開閉音などをめぐって周囲に苦情を言うこともあったという。

(10月2日スポーツ報知)

　ここで「【MMDマンガ】天才フブキン24【なか卯コラボ好調記念】」を紹介。