こないだアストロスケールに30億円出資した時は、多少まともになったかと思っていたけど、やっぱり産革は相も変わらずのゾンビ延命機構でしたよと。
産業革新機構が宇宙ゴミ掃除ベンチャーに出資な件について(2016/2/29)
シャープをゾンビ延命させるのに三千億円突っ込むよりは、百倍意味がある、アストロスケールへの三十億円出資。
（産業革新機構の投資スタイルって）いつからおかしくなったんだっけ？ ルネサスやジャパンディスプレイの時には、既に壊れていたからなあ。
ここ数年の産革がやってきたことって、「見た目無借金経営、その実赤字垂れ流しの欠陥企業」の存命用化粧だけじゃねーか。挙句、5-6月にはJDIの運転資金がショートすることが判明して、慌てて銀行団から短期融資させるという粗忽ぶり。
おおかた今回の金融支援も、連年の赤字体質のせいで銀行からの融資が受けられないJDIに、その場しのぎの輸血やるだけだろ。やめとけ、やめとけ。もうJDIには先は無い。資金の逐次投入なんかもう止めろ。ここは、さっさと解散させて、国内の同業他社にノウハウと人材を受け入れさせる方が、世のため人のためだ。
どうしてもJDIを残したいなら、そうだな。
「シャープと鴻海の合併をちゃぶ台返しする出資案を出してシャープを買い取り、JDIと合併。液晶だけじゃなく有機ELも開発・量産する体制に再編させる、禁断魔法の発動ってのはどう？」
え？そりゃ無茶だ。そりゃそうだ。でも、その位のウルトラCを考えているんじゃなけりゃ、「国」がJDIにこれ以上肩入れするのには反対ですな。だって「国民感情」はいざ知らず、「国策」としては無意味だもん。
ジャパンディスプレイが革新機構に金融支援を要請 数百億円規模か
中小型液晶パネル大手のジャパンディスプレイ（ＪＤＩ）が筆頭株主で官民ファンドの産業革新機構に金融支援を要請していることが６日、分かった。スマートフォン向け液晶パネルの販売低迷で資金繰りが悪化しているためで、革新機構が債務保証や融資の検討に入った。支援額は数百億円規模になる可能性がある。
ＪＤＩはソニーと東芝、日立製作所の液晶パネル事業を統合して平成２４年に発足した。しかし、主要供給先の米アップルの「ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）」の販売減速や円高進行で業績が悪化。ＪＤＩは、５日に平成２８年４～６月期連結業績見通しの下方修正を発表し、営業損益について、従来予想の１０億円の黒字見通しから、３５億円の赤字に転落すると見直した。
ＪＤＩの２８年３月末の現預金は５５０億円で実質無借金。ただ、石川県白山市に建設した白山工場の生産設備の導入費用に加えて、韓国メーカーなどとの競争に備えた次世代パネル「有機ＥＬ（エレクトロルミネッセンス）」の費用負担も重しとなっている。このため、革新機構の金融支援を取り付けることにより、資金を手厚くして、信用補完を進めたい考えだ。
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