フランスの堪忍袋の緒が切れた ~ 非常事態宣言の延長に続き、予備役兵士の募集を強化

 2015年1月のシャルリー・エブド事件以来、我慢と消耗を強いられていたフランス。革命記念日のニーステロ事件で、遂に我慢の限界に至ったらしい。

 イスラム過激派を国民の怨敵とみなした、フランス軍の実質的強化の第一歩。いずれ夏季限定から、通年ベースでの募集になるだろう。「自由・平等・博愛」の精神より、「安全・国防・警戒」の現実を重視するこの流れは、果たして正解か。

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 とりあえず、今回のこの決定を一番歓迎しているのは、一般のフランス国民というより、国民戦線をはじめとする極右・移民排斥勢力だろうなあ。今の政権与党が、自分たちの潜在的な支持者層を募集し、選別し、育成してくれるんだから、笑いが止まらんだろうよ。

仏内相、予備役兵士への応募を国民に呼び掛け

 【7月17日 AFP】フランスのベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相は16日、南部ニース(Nice)で革命記念日(Bastille Day)の花火の見物客にトラックが突っ込み少なくとも84人が死亡した事件を受けて、国民の若者たちに予備役兵士となり治安部隊の増強に力を貸してほしいと呼び掛けた。

 カズヌーブ内相の呼び掛けは、さらなる攻撃を防ぐための対策を政府がとっていないとの非難を受けて行われたもの。ニースの事件については、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が16日に犯行声明を出している。フランスの予備役兵士は退役軍人だけでなく、軍隊経験の有無に関係なくフランス国民の志願者で構成されている。

 カズヌーブ内相によると、今回応募を呼び掛けた予備役兵士の服務期間は現状の予備役兵士が休暇を取る夏季限定。予備役兵士の現在の数は1万2000人で、このうち9000人が憲兵隊員、3000人が警察官となっている。(c)AFP

(7月17日 AFP-BB)

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