【スンニ派vsシーア派の最前線か】イエメンでシーア派武装組織フシが暫定政権を発足させる【サウジvsイランの代理戦争開始か】(2015/2/7)
- スンニ派を中心とする旧政権勢力(+後ろ盾はサウジアラビア)
- フシを中心とするシーア派勢力(+後ろ盾はイラン?)
これに、ISIS/ISILへの対抗意識を燃やすスンニ派過激派・AQAPという「不確定要素」の存在が加わって、なんともカオスな状態に突入した同国。更に先年来の原油市場の高騰演出を含めて、中東での主導権争いをやっているサウジとイランの思惑が乗ってくると、ヨルダン vs ISISが可愛く思えるくらいの、局地的だが苛烈な代理戦争が展開されそうで(/ω\)イヤンな予感。それとも、1990年代頭のイエメン内戦の再現勃発か?。どっちにしても碌な未来予想図じゃない。
そして本日。南部でスンニ派のハディ大統領が空爆で命を狙われたと思ったら、北部でシーア派フシ支持者を狙った大量虐殺テロが発生。
だらだらと続くだろうね。報復と言う名の殺し合いが。そして遠からず、IS掃討作戦で発言力を増したイランと、そんなイランに対抗心を燃やすついでにイエメン南部の油田利権をGETしたいサウジアラビアが、政治&軍事介入を開始。下手すりゃ、イエメンは1990年以前の状態に戻る。
ほんと、歴史の針を巻き戻すのが好きだねえ。中東の皆さん。
イエメンの首都サヌアで20日、市内のモスク(イスラム礼拝所)2カ所で連続して自爆テロが発生した。CNNテレビは、当局者の話として少なくとも120人が死亡、300人以上が重軽傷を負ったと報じた。
テロの標的となったのは、イスラム教シーア派のモスク。サヌア中心部のモスクで2回、市内北部のモスクで1回の爆発があった。モスクではシーア派武装組織フシの支持者らが金曜礼拝に参加していたという。
犯行声明は出ていないが、国際テロ組織アルカイダ系の過激派組織「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)などの関与が疑われている。
AP通信によると、中心部のモスクでは、一人の男が建物内で自爆。パニック状態になった人々が出口に殺到したところで再び爆発が起きたという。
イエメンではフシが2月にサヌアを掌握し、首都を逃れたハディ大統領は南部アデンで執務するなど混乱が続いている。【小泉大士】
(3月20日 毎日新聞)
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