群馬大病院の連続死亡事故の「闇」が想像以上にヤバかった

群馬大学病院に診療報酬の不正請求疑惑な件について(2014/11/16)

 「腹腔鏡手術で大量の死亡事故が発生している」と騒動になった直後は、「野心的な一医者やセクションが暴走したんだろうな」と思っていたこの事件。どうやらそんなレベルを越えた、組織的な大スキャンダルになりそうな予感。

 昨年11月の時点では、せいぜい野心的な医師の暴走や、組織ぐるみでの診療報酬の不正請求程度だろうなーと思っていたが、どうも違うらしい。

腹くう鏡手術については、どの程度肝臓を切除すればいいのか、事前の評価が不十分な状態のままひ臓の摘出と同時に肝臓が切除されたため、必要以上に肝臓を切りすぎた可能性があるとしています。

この開腹手術で死亡した患者のうち、事前にがんと診断され、手術後に死亡した患者1人について、病院側は記者会見で死亡後の診断でがんではなかったことが分かったものの、医師は遺族に説明せず生命保険の診断書にも虚偽の記載をしていたことを明らかにしました。

 これって、

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 な感じの医者の出鱈目が見過ごされ続け、更には、「誤診…死亡診断書…うっ、頭が」な虚偽申告も大学病院にスルーされ続けたケースがあるってことか?。ほんとかなあ。さすがにそれは不自然すぎるんじゃないの。本当に病院側は「知らなかった」のか?。

 なんと言っても、「あの」矢吹樹みたいな輩が跋扈していた群馬大医学部。まだ表沙汰になっていない真相や事情がありそうな気がするんだぜ。それこそ、特定機能病院の指定取り消しくらいじゃ済まないレベルの。

最終報告書 ずさんともいえる対応明らかに

 群馬大学医学部附属病院で腹くう鏡を使って肝臓の手術を受けた患者8人が手術後、3か月余りの間に死亡していた問題で、病院が公表した最終報告書では、患者が死亡した原因を十分検討しないまま手術を続けるなど、執刀した40代の男性医師のずさんともいえる対応が明らかになりました。

 このうち、肝細胞がんと診断され、手術後66日目に多臓器不全で死亡した患者のケースは、手術前の対応では、代わりの治療の選択肢や腹くう鏡手術を行った場合の死亡する確率などの具体的なデータを患者などに示した記録がないことなどから、「不十分な説明だった」としています。

 腹くう鏡手術については、どの程度肝臓を切除すればいいのか、事前の評価が不十分な状態のままひ臓の摘出と同時に肝臓が切除されたため、必要以上に肝臓を切りすぎた可能性があるとしています。

 さらに、手術のあとも患者には出血や胆汁の漏れが認められたことなどから、手術に何らかの問題があった可能性が高く、再手術を含めた止血などの対応を取って入れば異なる経過となった可能性もあったとしています。

 また、退院後に、容体が悪化して病院を受診したにもかかわらず、入院などの措置をとらずその翌日に死亡したケースもありました。

 胆管細胞がんと診断された患者は、手術後腹部に水がたまる状態が続いていましたが、手術後20日目に退院しました。

 患者は、退院から6日目に腹部の膨れで救急外来を受診しました。

 この際、病院側は執刀した主治医の男性医師に電話で連絡したということですが、腹部の水を出す措置がとられたあと帰宅し、翌日には意識を失って救急搬送され、その日に死亡しました。

 この患者について、最終報告書では、退院後、救急外来を受診した際には急性腎不全の状態にあり、緊急入院させて治療を始めるべきだったとして手術後の対応のまずさを指摘しています。

(3月3日 NHK)

群馬大病院 死亡診断書に虚偽記載

 腹くう鏡を使った手術で患者8人が死亡していた群馬大学医学部附属病院では、同じ医師が執刀した腹部を切り開く開腹手術でも10人が死亡していますが、このうち1人は病院が当初診断していたがんではなかったにもかかわらず、医師はその事実を遺族に告げず死亡診断書にも虚偽の記載をしていたことが分かりました。

 腹くう鏡を使った手術で患者8人が死亡していた群馬大学医学部附属病院では、同じ40代の男性医師が執刀した腹部を切り開く開腹手術でも10人が死亡していることがすでに明らかになっています。

 この開腹手術で死亡した患者のうち、事前にがんと診断され、手術後に死亡した患者1人について、病院側は記者会見で死亡後の診断でがんではなかったことが分かったものの、医師は遺族に説明せず生命保険の診断書にも虚偽の記載をしていたことを明らかにしました。

 病院によりますと、担当の医師は「記憶がはっきりせず、なぜ診断書にがんと記載したか分からない」と話しているということです。

 病院では手術の妥当性や死亡との因果関係について、腹くう鏡手術の問題とは別の調査委員会を設けて検証を進めていて、結果がまとまりしだい担当の医師と上司の医師を処分する方針です。

(3月3日 NHK)

腹腔鏡手術8人死亡「全例に過失」…補償の意向(2015/3/3 読売新聞)

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