ニジェール観光ツアーの「成功」がもたらす害は大きい件について

  • 普通の観光

「無事に楽しめる先だし」→無事帰還→「普通に楽しめる先だし」→無事帰還→以下繰り返し

  • ニジェール観光

「この人たちが無事に帰ってこれたんだから(ドキドキ)」→無事生還→「この前もその前も無事に帰ってこれたんだから(ドキドキドキ)」→テロリスト襲撃→「あちゃー!」

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 普通の観光先と違って、日本全体を巻き込む地雷を踏んだり、命にかかわるトラブルに巻き込まれる可能性がある先だから行かないでって言ってるのに、「軍に守ってもらってるから」「自己責任だから」でツアーを強行する連中の無謀ぶりにゲンナリ。

 しかし、そんな彼らの冒険野郎っぷり以上に、イヤーな気分になるのは、彼らの無謀が悪い意味で成功しちゃったことに感化されて、更に無謀で無茶な冒険野郎が拡大再生産される可能性に対して。

 出てくるだろうなあ。今回のツアーのせいで現地の危険度を軽く見て、ちょっとドキドキな気分が味わえる観光気分で現地に踏み込んで、「あちゃー!」な目に遭って、残された家族や日本政府に迷惑をかけまくる方々が。

 一般人は危険とエンカウント率が高いエリアに近寄るべからず。今、遭遇してないだけで、そこに敵がいる限り、「いつかは必ず」エンカウントするんだから。まして、ノコノコやってくるのは金持ち兼戦闘経験に乏しい日本人。モンスター集めるアイテム持ちながら、敵キャラのシンボルが密集するエリアに乗り込むようなもんだ。

 今回の騒動に触発されて、「今後ニジェールに行ってみようかなー?」とか迷っている人がいるなら、悪いことは言わない。やめとけ。今回のツアー参加者が踏まなかった地雷を、あんたらが踏む可能性が高まっているだけだ。仮に、今回のドタバタが向こうのテロリストの耳に入ったとしたら、なおのこと。

<ニジェール旅行>退避勧告、中止要請…ツアー会社が実施

 外務省が2月、危険情報で最もレベルの高い「退避勧告」を出している西アフリカ・ニジェールへの「冒険ツアー」を企画した東京都内の旅行会社に対し、ツアーの取りやめを求めていたことが分かった。同社は要請を受け入れず、ツアーを予定通り実施した。同省は今後、旅行業界に対して危険地域へのツアーは取りやめるよう、働きかけを強める方針だ。

 この旅行会社が企画したのは、2月中旬から下旬までの約2週間の日程で、首都ニアメーから、サハラ砂漠があるアガデスなどを回り、登山や市内観光を行うツアー。十数人が参加した。同省と観光庁がツアー実施前の2月上旬から複数回にわたってツアー中止を要請したが、同社は「ニジェール軍にも警備を要請するなど、安全対策はとっている」と説明し、ほぼ当初予定通りに実施した。

 ニジェールでは外国人の誘拐事件が多発していることから、アガデスなどの地域では退避勧告、ニアメー周辺地域でも2番目に危険度が高い渡航延期を発令している。いずれも拘束力はないが、同省幹部は「警戒レベルが最も高い地域にツアーを計画するのは極めてまれで、危険だ」と話す。同社は、毎日新聞の取材に「こちらから言うことは何もない」と話している。【鈴木美穂】

(3月2日 毎日新聞)

 ここで「【第14回MMD杯遅刻組】阿賀野型これくしょん【艦これ】」を紹介。


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どうせならこういう世界へ冒険しに行こうぜ!(やめとけ)。

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