パリやフランス各地で、世界のVIPや市民370万人が反テロのスローガンを掲げたパレードを練り歩いたところで、ナイジェリアの片田舎で人間爆弾にされた少女1人救うことすらできやしないのが現実。連帯自体を否定するつもりはないけど、それが現実。
当たらない言葉の礫を大衆や真っ当なVIPから何百万個投げつけられても、「Je suis charlie!」なんて叫ばれても、テロリストは痛くも痒くもないだろな。むしろ世界の大半を敵に回していることに喜びすら感じるだろう。それよか、テロリスト相手の密輸商売の相手や武器商人に「お前らこれからも商売続けたいだろ?」と実利込みの脅しをそっと囁いた方が、数百倍意味がある。
だから、さっさとやろうぜ。セレモニーが終わったら、意味のある駆け引きを。
【1月12日 AFP】ナイジェリア北東部ヨベ(Yobe)州のポティスクム(Potiskum)で11日、人々で賑わう市場で15歳の少女と女が自爆し、4人が死亡した。隣接するボルノ(Borno)州のマイドゥグリ(Maiduguri)では前日、10歳前後とみられる少女が自爆し、19人が死亡する事件が起きたばかり。
ポティスクムは過去にイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による攻撃を頻繁に受けている。10日には、警察署前で車が爆発し運転手と警察官1人が死亡する事件も発生していた。
専門家らによると、比較的年齢が上の女性は、ボコ・ハラムの過激思想への共感や、政府軍に殺された夫や息子の復讐といった動機から、自ら自爆を願い出る場合がある。一方、10日や11日の事件のように若い女性や少女が自爆する場合は、強制されて行った可能性が高い。
10歳の少女が自爆したマイドゥグリの事件を目撃した自警団員は、「少女は自分の体に巻き付けられたものが何なのかを知らなかったと思う」と語った。また爆弾は遠隔操作されていたとの証言もあり、ナイジェリア北部で多発している一連の自爆攻撃での目撃証言と一致する。
ポティスクムでの自爆現場で救護活動にあたった治安担当者は、「2人目の犯人は(最初の)爆発を見て恐れをなし、道路を横断して逃げ出したが、彼女もまた爆発した」と語った。
ボコ・ハラムは今月上旬、ボルノ州の町バガ(Baga)や周辺の少なくとも16町村を襲撃。具体的な死者数は明らかになっていないものの、6年に及ぶボコ・ハラムの武装蜂起の中でも最悪の被害がでたとみられている。政府軍はこうした事態を受け、ボコ・ハラムとの戦いにおける支援を世界各国に呼びかけた。
ナイジェリアは来月に選挙を控えていることから、世俗主義をとる現政権の信頼性失墜を狙うボコ・ハラムによる攻撃はさらに続くと、治安問題の専門家らは予測している。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR、Ola AWONIYI
(1月12日 AFP-BB)
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