Winny開発者の金子勇氏が亡くなった件について

「Winny裁判とは、実行犯やポカで情報流出させた人間の代わりにソフト作成者を吊るし上げた裁判」

ウィニー開発・公開の元東大大学院助手に懲役1年求刑(2006/7/3)

同裁判をこのように取り上げたエントリー↑を書いてから、もう7年になるのですね。「日本人特有の小さな功利主義の権化」司法&警察の無理解のために、長く犯罪者扱いされてきたWinny開発者の金子勇氏が亡くなりました。

まだ40代前半だったと思います。その若さといい、Winnyを開発した頭脳といい、まさに「これから!」だった人だけに、その早すぎる死を惜しむばかりです。

科学者や技術者が司法の無理解のために犯罪者にされることの少ない欧米であれば、失われた三十代のうちに、どれだけの成果を出していたかと思うと、残念でなりません。

Winnyの技術

Winnyの技術

願わくば、金子勇氏の悲劇がこれ以上繰り返されることなく、日本の市井の技術開発と研究者の活躍の場が広がりをみせてくれますように。

Winny開発者の金子勇氏が死去

P2ファイル共有ソフト「Winny」を開発したことで知られる金子勇氏が6日、急性心筋梗塞で死去した。Winnyの裁判で弁護団の事務局長を務めた壇俊光弁護士が7日、ブログで明らかにした。

金子氏は、2002年にWinnyを公開。2004年5月に著作権法違反幇助の容疑で逮捕・起訴され、一審の京都地裁では有罪判決(罰金150万円)だったが、二審の大阪高裁で逆転無罪となり、2011年12月に最高裁が検察側の上告を棄却したことで無罪が確定した。

起訴後、金子氏はWinnyの技術を応用したコンテンツ配信サービスを手掛ける株式会社Skeed(設立時は株式会社ドリームボート)の立ち上げに参加し、社外取締役として活動。2013年1月には東京大学情報基盤センター特任講師に就任し、Skeedの取締役は退任してファウンダー兼CINOとなっていた。

(7月7日 Impress Watch)

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