何通りもの犯人像が想像できる尖閣ビデオ流出事件な件について

普通に考えれば、民主党の対中政策に不満を持つ個人ないし野党、民主党非主流派によるテロ。あるいは、44分と言う中途半端な時間そして肝心の逮捕シーンなどは削除されていることから、ガス抜きや最大限の意趣返しを狙った与党の小才子共の妄動。はたまた、それらの連中に見せかけて日中の更なる離反を望む親米・極右勢力による工作。まさかと思うけど、各勢力のハイブリッド・アクションの可能性もありますかね。まあ、今となっては、誰が犯人でも状況はあまり変わりませんけど。

とりあえず、情報戦&大衆煽動という点で言えば、この騒ぎに便乗して「今回のビデオ流出は人権侵害救済法案(旧・人権擁護法案)の強行採決から国民の目をそらすための、民主党政権による目晦まし」と振れまわったお歴々には、意地悪い意味で感心しています。言うまでもありませんが国会内でそんな動きは欠片も無く、彼らの主張はタチの悪いデマだったわけですが、柳田稔法相が同法案の早期成立を目指すと言った直後だっただけに、その効果と反響は結構大きかったですから。

これまで人権侵害救済法案について良く知らなかったノンポリ層も、今日のビデオ流出事件のインパクトと併せて、少しは同法案に危機感を持って頂けたのではないでしょうか?。そして、このことによって、2年前の国籍法「ザル改正」のような茶番劇開演の可能性が少しでも減ったのであれば、民主党政権への盲信者が一人でも減ってくれたのであれば、実に喜ばしいことです。

尖閣ビデオ、ネット流出か=内部が関与? 海保調査-44分、国会提出より長く

沖縄県・尖閣諸島沖で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件で、海保が撮影したとみられる映像がインターネット上に流出したことが5日、分かった。国会に提出されたビデオには写っていない映像もあり、馬淵澄夫国土交通相は海保に調査を指示した。

海保の鈴木久泰長官は同日午前の衆院外務委員会で、石垣海上保安部(沖縄県石垣市)に職員を派遣して調査していると述べた。海保幹部は「本物とみて間違いない」としており、捜査当局内部から流出した可能性が高いとみられる。検察当局も調査を始めた。

問題の映像は6本で、計約44分。4日夜にネット上の動画サイトで公開され、漁船が衝突した場面も含まれていた。

海保によると、漁船と衝突した巡視船「みずき」や「よなくに」に乗り組む海上保安官は、追跡や衝突の場面をビデオで撮影していた。

これらの映像は、海上保安官が所属する石垣海保や第11管区海上保安本部(那覇市)などで扱われた。

事件の発生当初は東京・霞が関の海上保安庁にも送信され、衝突の場面を前原誠司国交相(当時)や仙谷由人官房長官が視聴していた。同庁は散逸を防ぐため、10月に本庁で保管する映像をすべて消去したと説明。現時点では石垣海保と那覇地検にしかないとしている。一方、検察当局によると、最高検にも映像が保管されているという。

(11月5日 時事通信)

無論、効果はどうあれ、先日の警視庁の国際テロ情報流出に続いて、こういった情報を易々とネットに流出させてしまう日本の情報管理体制の甘さは大問題ですし、今回尖閣事件の証拠ビデオをようつべにUPした「sengoku38」なる人物も、法に照らせば立派な犯罪者です。共感は共感、罪は罪。その点を取り違えるようでは、法治国家とはとても言えないでしょう>日本。

ですけどね、ぶっちゃけ今の日本では、sengoku38氏を犯罪者と言うより英雄視したい無邪気な人の方が多いのと違いますかね?。特にここ数年、民主党の甘言を丸のみして盲信的に彼らを支持してきたような方々とか。もしそうだとしたら、こう言ってあげたいですね。彼らには。

 そんなに救世主や英雄が欲しいのか、アンタらは。ベクトルが変わっただけで、中身は相変わらずなのな。アンタらに比べれば、人権侵害救済法案云々の煽動犯は、自分の正体が分かっている分まだマシな問題児ですよ。

その安直な●●ぶりが、日本を無駄に右左へと大振りさせていることにそろそろ気付けよ。ったく。それはそれとして、当人(組織)の実像はともかく、「sengoku38」ってネーミングセンスはいいと思いました。事件同様、「何通りもの悪意やメッセージ」を読み取ることができるので、お仕事的には楽しい相手になるかもなーって。当然、最終的には絶対許せるわけありませんけどね。この手の「正義の味方」サンは(笑)。

ちなみに今後の展開ですが、このエントリーでも触れましたように、間違いなく模倣犯が出るでしょう。ただ、2ヵ月前と違うのは、その模倣犯の中に「sengoku38氏以外」の「実利を求める一番厄介な奴」が間違いなく紛れ込むであろうという点。「笑い男事件」そのままに、何通りもの犯人像が想像できるor跋扈する状況が改めて到来か。そうなったら…やばい。何この弄り甲斐のあるシチュエーション。オラ、すっげえワクワクしてきたぞ!(ダメじゃん)。

ここで「【手描きテイルズ】Bad tales!!【白】」を紹介。


D

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です