盧武鉉氏は韓国の伝統を大切にする人だった件について

財界・支援者からの不正資金提供疑惑の追及が行われている盧武鉉・前韓国大統領。妻・親族に対する「外堀埋め」捜査が一巡し、彼自身の逮捕が秒読み段階に。

<韓国>盧前大統領の逮捕状請求へ 不正疑惑で韓国紙報道

【ソウル大澤文護】韓国の有力紙・朝鮮日報は17日、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領への不正資金提供疑惑を捜査中の検察当局が、来週中にも前大統領を呼んで事情聴取した後、逮捕状を請求する方針を固めたとみられると報じた。

前大統領は家族や親族を通じて、有力支持者から計600万ドル(約6億円)を受け取った疑惑が指摘されている。

報道によると、検察幹部は「嫌疑を立証するだけの捜査はできた。前大統領を逮捕するかどうかは裁判所が判断すればよい」と述べた。一方、聯合ニュースは「嫌疑が持たれている金額の大きさからみて、前大統領に対する礼遇という点を斟酌(しんしゃく)しても(逮捕)令状を請求すべきだとの分析が出ている」と報じ、検察内部で前大統領への逮捕状請求をめぐり慎重な検討が行われていることを示唆した。

逮捕状が執行されれば、韓国の歴代大統領経験者としては、巨額の不正資金蓄財で逮捕された全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)両元大統領以来3人目の逮捕者となる。

前大統領は権良淑(クォン・ヤンスク)夫人が資金提供を受けたことは認めている。しかし自身の関与については否定している。

(4月17日 毎日新聞)

記事中では単に「3人目の大統領逮捕者」と書いていますが、周知の通り、韓国の歴代大統領って

  • 第1-3大統領・李承晩:悪名高き「李承晩ライン」の人。就任当初から典型的な独裁者でしたが、1960年の不正選挙発覚を発端に失脚。養子の李康石が実の親である李起鵬・副大統領一家を皆殺しにして自殺。一連の四月革命の混乱の中、どうにもこうにも国内に残ることができずハワイに亡命。そのまま客死。
  • 第4代大統領・尹譜善:61年の5・16軍事クーデターで失脚。ついでに、軍法会議では懲役3年の判決を受ける。
  • 第5-9代大統領・朴正煕:61年の5・16軍事クーデターで権力掌握。63年に大統領就任。李承晩以上の独裁者(というより独善者)で敵も多く、彼を狙った暗殺者の弾丸が夫人に命中して、夫人は死亡。その後、金載圭・KCIA部長によって、彼自身も在任中に暗殺される。
  • 第10代大統領・崔圭夏:朴正煕暗殺後、大統領権限代行に就くも粛軍クーデターを追認、その後、光州事件の発生により8ヶ月で退任。
  • 第11・12代大統領・全斗煥:光州事件での大量虐殺を演出した一人。その後、独裁体制をひくも失脚。光州事件に関する反乱首謀罪で死刑判決(後に無期懲役に減刑、特赦)。
  • 第13代大統領・盧泰愚:大統領退任後、不正蓄財、粛軍クーデター・光州事件への関与発覚で逮捕。懲役17年の判決(後に特赦)。
  • 第14代大統領・金泳三:次男が政治利権と絡んだ斡旋収賄と脱税で逮捕。経済失政で韓国はIMFの支援を仰ぐ羽目に。
  • 第15代大統領・金大中:全斗煥時代に、光州事件の首謀者として無期懲役の判決、米国に亡命。彼の子を産んだ愛人が自殺。親族関連で不正事件が多数発生。
  • 第16代大統領・盧武鉉←いまここ。

逮捕されていない人は、クーデターで失脚&亡命するか暗殺されているか身内に犯罪やらせているかのいずれかなので、

「多分、私は3人目(の逮捕者)だろうけど、何人目の犯罪者かは分からないわ」

こういう「伝統」だけ守っても、誰も褒めてくれないのにね>盧武鉉氏。

今日の一銘柄

  • クボタ(6326):農業機械、鋳鉄管とも国内トップ。建機、エンジンにも地盤。環境プラントは民需、海外を強化。4/17日終値は前日比21円高の616円。5月第2週中の目標株価675円。向こう半年間の目標株1,000円。

ここで脈絡アリアリで「林原めぐみ – 集結の園へ (Full ver.)」を紹介。


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何のかんの言っても、観に行くんだろうなあ>「破」。

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アングラから政治ネタまで色々モノ調べをやっているイロモノです。思想は保守中道、趣味はサブカル全般、歴史、各種コンサル。ボーイッシュと大和撫子がマイ趣味女の子の双璧。