予選ではマシンスピードに勝るプジョー勢が先行し、決勝は二強陣営による抜きつ抜かれつのデッドヒートの連続という近年稀に見る大接戦も、終わってみればアウディ勢のV5。やっぱりアウディは強い!というべきか、流石は軍師ヨースト!というべきか。
注目の東海大チームは、序盤から中盤にかけて「寺田陽次郎御大のTEAM Terramosを上回るペースでラップを刻む」という「予想外!(失礼)」の健闘を見せていましたが、マシントラブルであと一歩及ばずのリタイア。しかし、手作りマシンで186周目までこれたのは立派。先生&学生さんの次のチャレンジに期待します。
あとの日本勢は、半日本チームのクリエーション・エイムを入れても24位が最高か…ちょっぴり寂しい、かな。今回アウディもプジョーも「環境に優しい」ディーゼルエンジンでの参加だったんだし、そのお題にアトノリする形でいいから、日本の主要完成車メーカーには一日も早いル・マンへの復帰を希望します。いやマジで。
【パリ支局】世界的な自動車耐久レース「第76回ルマン24時間」の決勝レースは15日午後3時(日本時間午後10時)、仏ルマン市のサルト・サーキット(1周13・629キロ)でゴールを迎え、アウディ・ノースアメリカ・チームのリナルド・カペロ(伊)、トム・クリステンセン(デンマーク)、アラン・マクニッシュ(英)組が優勝した。24時間で381周を走った。アウディ勢は5年連続優勝、クリステンセンは自己の持つルマン最多優勝記録を更新する通算8度目の優勝となった。
日本勢は童夢チーム(伊藤大輔、立川祐路、片岡龍也)の33位が最高。大学チームによる挑戦として注目された東海大チーム(鈴木利男、影山正美、黒澤治樹)はスタートから約18時間後の186周目を周回中、動力伝達系と思われるトラブルでコース上にストップし、リタイアした。
(6月15日 毎日新聞)
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