中国には古来より「隣国の政治家で、有能で警戒すべき人物は冷遇し、無能で御しやすい人物は厚遇すべし」という考え方がありましてですな…(´A`)。とりあえず、首相当時の小泉氏が、内政面ではともかく外国面では警戒されるに足る成果を出した人物であることは、今回の中国の措置からも明らかになりましたとさ。
にしてもさー、他国の首脳が軒並み開会式不参加を表明している中、日本からは歴代首相が3名も出席したら、さぞかし異様な光景に映るだろうなー(笑)。受けるにしても断るにしても、そこらへんのバランスは考えような>招待された&招待されそうなお三方。
中国政府が8月8日の北京五輪開会式に、森喜朗元首相と安倍晋三前首相を招待したことが1日分かった。森、安倍両氏の間に首相を務め、在任中に靖国神社参拝を続けた小泉純一郎元首相は招待していない。中国政府は福田康夫首相の開会式出席も強く望んでいるとされ、6日に来日する胡錦濤国家主席が福田首相との首脳会談で招待する可能性がある。
北京五輪の開会式を巡っては、チベット暴動に対する中国政府の強硬姿勢を懸念する欧州諸国を中心に首脳の開会式出席を見送る動きが広がっている。このため、中国政府は隣国である日本の首相経験者に出席してもらい、国際社会に向けて五輪成功をアピールしたい狙いがあるとみられる。
日中外交筋によると、森氏は超党派の「北京オリンピックを支援する議員の会」顧問を務めていること、安倍氏は06年10月に戦後の首相として初めて中国を就任後初の外遊先に選んだことで、中国側の好感度が高い。中国政府は森、安倍両氏のため、現職首脳の座席枠とは別に特別招待席を設ける予定という。
五輪開会式は開催国からの出席要請を受け、各国政府が国際情勢などを勘案して政府代表を決めている。今回の中国政府のように、首相経験者を個別に招待するのは異例。日本は88年のソウル五輪の開会式に竹下登首相(当時)が出席したのを最後に現職首相が出席したことはなく、通常は副文部科学相などが出席している。【白戸圭一】
(5月1日 毎日新聞)
コメントを残す