アーサー・C・クラーク氏死去=SF小説「2001年宇宙の旅」の巨匠

また一人「本物の知識に裏打ちされた本物のSF作家」が逝ってしまわれました。合掌…。

 コロンボ発AFP通信などによると、「2001年宇宙の旅」などで名高いSF界の巨匠アーサー・C・クラーク氏が19日、スリランカの病院で死去した。90歳だった。呼吸障害を抱え、昨年12月以降、入退院を繰り返していた。

英国南西部サマセット州生まれ。第2次大戦中は空軍技術部隊でレーダー研究に従事。戦後、ロンドン大で物理学や数学を学ぶとともに、46年「太陽系最後の日」でデビューし、残した著作は80冊以上に及ぶ。小説の映画版で、スタンリー・キューブリック監督との共同脚本による「2001年宇宙の旅」はSF映画の傑作といわれている。

40年代に通信衛星のアイデアを示し、2000年までの人類による月面着陸を予言。「宇宙文明論」など科学解説書も執筆し、テレビの科学番組やSF映画でも活躍した。後年はスリランカに暮らしていた。

主な作品に「幼年期の終り」(53年)、「都市と星」(56年)、「宇宙のランデヴー」(73年)、短編集「太陽系オデッセイ」(83年)などがある。

(3月19日 時事通信)

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