内藤が2度目の防衛=ポンサクレックと引き分け-WBCフライ級タイトルマッチ

「正統派の実力王者」ポンサクレックと「トリッキーな現役王者」内藤の4度目の対決は、期待通り「対照的なボクシングスタイル(ついでに入場曲も(^^;)の達人同士の激突」となりました。

 リーチ差&左の大振りを使ってポンサクとの距離を取り後半での体力勝負を狙う内藤と、そうはさせじとイン&カウンター勝負を仕掛ける実力上位のポンサク。地味な申し稽古チックながら、その実「流石は一流同士の駆け引き!」とハラハラし通しだった前-中盤の展開。結局この段階に攻め切れ無かったことがポンサクの「敗因」となったわけですが、「彼の敗因」を「自己の勝利」に昇華できたのは、言うまでも無く内藤自身の変則&見切りディフェンス技術と驚異的なスタミナですね。

ぶっちゃけ、他の通常&正統派ボクサーには無理ですよ>内藤のこの↑作戦。9R以降の打ち合いもそうですが、その前の馬力十分なポンサクに、スタミナが切れた時点で狩られること確実だし。その位、ポンサクというボクサーはべらぼうに強い。今日も間違い無く強かったです。そして、その彼の強さを殺せるのは、今のところ内藤だけ。今日のドローという「勝利」は、まさに「内藤ならでは」と評するべきでしょう。

ともあれ、クリンチの少ないガチンコ実力勝負といい、試合後の健闘を讃え合う姿といい、世界戦に相応しい良い試合を見せてもらいました>後両者。これからも良い試合を見せてくださいね。

P.S.

  • 9R、内藤がポンサクのクリンチに引っかかって上手投げ喰らったとき、「(亀2戦に続いて)内藤は良く転がされますね」と言ったアナウンサーと、敢えてかどうかは知らんけと不自然にノーコメントだった鬼塚にワロタ。にしても、TBSの内藤嫌いは相当だね。
  • 試合後のポンサクのコメント「内藤はあまりテレビに出すぎず、練習した方がいい」にワロタ。実際の中継でも見たかったなぁ、そのコメント場面。まったく、ツンデレにも程があるぞ!>ポンサク。

 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルマッチ12回戦は8日、東京・両国国技館で行われ、チャンピオンの内藤大助(33)=宮田=が前王者で挑戦者の同級1位ポンサクレック・ウォンジョンカム(30)=タイ=と三者三様の判定で引き分け、2度目の防衛に成功した。内藤は33歳6カ月での世界王座防衛で、自身の持つ日本のジム所属選手の年長記録を更新した。

内藤の戦績は32勝(20KO)2敗3分け。ポンサクレックは67勝(35KO)3敗1分け。日本のジム所属の現役世界王者は5人。

(3月8日 時事通信)

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