というのは言いすぎにしても、ちょっと注目している選挙2つについてコメントをば。
まず一つ目が岩国市長選。井原勝介前市長が、市議会との軋轢(というか議会の嫌がらせへのブチキレ)の末に辞職したことによるこの市長選。対米及び他地方へのアナウンス効果を考えた自民党が送り込んだのは「小泉チルドレン」福田良彦氏。うーん、実に香ばしいキャスティング。確かにねー、次の衆院選で簡単に見捨てるにはもったいないもんねー。
このリサイクル人選がどう奏功するか。加えて、福田議員辞職に伴う衆院山口2区の補欠選挙には、「選挙区敗退&比例区復活組」平岡秀夫議員@民主党がリベンジ戦を予定の模様。これもまた微妙に香ばしい。平岡秀夫氏ってガチンコの護憲ハト派。多分、補選は勝利するだろうし、その前にもし移駐推進派候補が岩国市長に当選してたら、どー折り合いつけるつもりなんだろー?(^^;>地元の一部政財界関係者。
岩国市長選、自民党の福田良彦・衆院議員が出馬表明
米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)への空母艦載機移駐問題を巡り、移駐に反対する井原勝介・前岩国市長(57)の辞職に伴う市長選(2月10日投開票)に、自民党の福田良彦・衆院議員(37)(山口2区)が5日、無所属で立候補することを正式に表明した。
市長選は、再選を目指す井原氏と、条件付きで移駐を容認する市議や経済界などが推す福田氏との一騎打ちとなる見通し。
また、福田氏の出馬に伴う衆院山口2区の補欠選挙は4月27日に行われる。2005年の衆院選で福田氏に敗れ、比例中国ブロックで復活当選した民主党の平岡秀夫衆院議員(53)が5日、同補選への立候補を表明した。
(1月5日 読売新聞)
二つ目は大阪府知事選。こないだのこれをはじめ、「同和政策の『再』見直し」を公言する橋下氏へのバッシングが日を追うごとに強さを増しているこちらの選挙も、また香ばしい限り。
11月の大阪市長選で一敗地に塗れた与党(特に公明党)は、大阪のブラック勢力をこれ以上敵に回せないとばかりに橋下氏から距離を置きまくり。阿呆な右よりコメント連発した橋下氏も脇が甘かったけどさ。でも、対立候補がどう見ても橋下氏以上に政治向きじゃない御仁ばかりなんで、多分橋下氏が当選でしょ。そうなると、「逆風」政権与党からの表立った支援が少ないことは、彼的&長期的にプラスなのかも。実際、そういう見立ても出来ますよね。
…しかし、それにしても大阪の政界って人材いないねえ…何でだ?。
混戦?乱立?大阪府知事選 前哨戦、年明けから本格化
衆院選の前哨戦とも位置づけられる大阪府知事選が10日に告示される。自民が推す弁護士でタレントの橋下徹氏(38)▽民主が推す元大阪大学大学院教授の熊谷貞俊氏(63)▽共産が推す弁護士の梅田章二氏(57)の主要3候補予定者は、元日から街頭に出るなど前哨戦を本格化させている。昭和50年以来、33年ぶりの三つどもえの政党対決となる府知事選。人気タレントの出馬もあって全国の注目が集まっている。
■橋下氏
自民府連が推薦を決めた橋下氏は、府立北野高校ラグビー部の後輩をスケジュール担当の秘書にし、動き始めている。
“売り”はタレント活動を通じて得た抜群の知名度。推薦した自民府連幹部は「あまり政党色を前面に出さず、基本的には自由にやらせたらいいと思う。後援会の組織固めやポスター張りなど後方支援に徹するつもり」といい、党の活動とどう連携するかがポイントとなりそうだ。
橋下氏にとって当てが外れたのは、自民とともに支援要請していた公明党府議団が、橋下氏の推薦を見送ったことだ。大阪で大きな集票力を持つ創価学会内部に、橋下氏のこれまでのテレビ番組での“過激発言”に対して相当のアレルギー反応があったためといわれる。公明府議団は「支持」という形をとるが、「“選対”に入るか分からない」と今のところ一定の距離を置いており、自民との温度差が浮き彫りになっている。
また、関西経済界も表立って支援の動きは見せておらず、これまでのテレビ出演で顔を売った抜群の知名度を頼る選挙戦になりそうだ。
■熊谷氏
民主と国民新が推薦を決めた熊谷氏。民主や連合大阪などの全面バックアップによる組織戦で戦う方針で、昨年12月の立候補表明後は、連合傘下の労組へのあいさつ回りに追われていたため、元日が街頭でマイクを握る「デビュー」の日となった。
知名度アップが課題だが、府連幹部は「出馬表明以来、新聞やテレビで橋下氏と比較する形で取り上げられて、名前も知られるようになってきた」と話し、「橋下氏は今がピークだろうが、うちはこれから」と自信をみせる。
関西財界の一部は熊谷氏寄りともいわれ、経済界への食い込みを図るほか、「高齢者政策」を打ち出して、橋下氏の推薦を見送った公明票の取り込みも狙っている。
ニックネームは「大阪のガリレオ」だったが、もっとソフトなイメージの「クマさん」に改め、浸透を図っている。
■梅田氏
昨年9月に出馬表明した共産推薦の梅田氏は2度目の府知事選への挑戦。幅広く府民の声をと、回答が2万件を超えたアンケートを実施しマニフェスト作成の参考にした。街頭演説はすでに約150回を数えており、他の2人に比べてマイクを握る姿も板についている。
髪を切り眼鏡を変えた橋下氏や、約30年ぶりにヒゲを剃った熊谷氏と異なり、「政策が中心」と強調するが、眼鏡を縁無しに変え「さわやかなイメージ」を演出。柔道初段で黒帯であることから他候補予定者を「投げ飛ばす」というキャッチフレーズも使い始めた。
年始は2日を除いて街頭演説などで予定はびっしり。陣営では「告示まで時間があったので、万全の態勢で選挙戦に臨むことができる」と語っている。
(1月1日 産経新聞)
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