<韓国大統領選>第17代大統領に李明博氏、10年ぶりの政権交代

とりあえず、日本にとっては望ましい選挙結果。ただ、どうにも田中角栄と被って見えるのが…(^^;。

【ソウル19日聯合】「政権交代」への熱望が、「BBK疑惑」を圧倒した勝負だった。中小企業の社員から出発し、財閥系大企業の最高経営責任者(CEO)、ソウル市長を経た「サラリーマン神話」の主人公、ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)候補が来年2月25日から5年間にわたり韓国を率いていく第17代大統領への当選を事実上確定した。

本格的な選挙戦が始まった年初以来、世論調査では1度も支持率トップの座を譲らず優勢論を維持してきた李候補は同日午後10時20分現在、739万1134票、47.2%の得票率を記録し、427万981票で27.3%の得票率にとどまっている大統合民主新党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)候補を282万票という大差で引き離して事実上当選を決めた。無所属の李会昌(イ・フェチャン)候補は242万3847票、15.6%の得票率で3位についている。4位は創造韓国党の文国現(ムン・グクヒョン)候補の5.6%、5位は民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)候補の2.99%、6位は民主党の李仁済(イ・インジェ)候補の0.75%となった。世論調査専門家らは、現在のペースで開票が進むと、李明博候補が過半数を得票する可能性もあると予測しており、2位との票差は450万票まで拡大すると予想している。1987年の大統領直接選挙制復活後に行われた5回の大統領選挙で、過半数の得票があった当選者は1人もおらず、過去最大の票差は第13代大統領選でトップとなった盧泰愚(ノ・テウ)氏と2位の金泳三(キム・ヨンサム)氏の194万5157票だった。

李明博候補の当選で、ハンナラ党は1997年と2002年の大統領選で連続して苦杯をなめて以来、10年ぶりに政権に返り咲くのに成功し、政権は進歩陣営から保守陣営に移ることになる。

当選をほぼ手中に収めた李明博候補は、汝矣島の党本部で記者会見し、「国民のみなさんに心から感謝を捧げる。謙虚な姿勢で国民に仕えたい」と第一声を発した。特に経済再建に意欲を見せており、韓国社会の和合と国民統合も必ず成し遂げると強い意志を見せた。

史上初めて財界出身者が大統領に当選したことから、来年に建国60周年を迎える韓国は、実用と実践の新しいリーダーシップで新たな跳躍の足がかりを得たことになるという点で、歴史的にも意味を持つものと評価されている。特に選挙戦期間中に一貫してすべての政策的イシューをかすませた「BBK疑惑」にもかかわらず、「国民成功時代」を掲げた李明博候補が大統領に当選したことは、新たな成長動力を求め、内外からの挑戦と試練を克服してほしいという国民的要求が反映されたものと分析され、李明博候補の当選が国民経済全般に活力を吹き込めるかに注目も集まる。

(12月19日 YONHAP NEWS)

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