セルビア軍はコソボ紛争の際にNATOからコテンコテンにやられた痛手から回復しきってないし、10年前とは違ってコソボには既にKFORがデンと居座っているから、紛争の再来はないでしょうね。多分>来年1月。
ただ、そうなると心配なのはコソボ-セルビア間のテロの応酬と、コソボ内の非アルバニア系住民への迫害の暴走。加えて、簡単に国家や領土を住民単位でチーズのように切り売りする前例を認めたくないロシアの抵抗…というか「工作」も怖いところ。
セルビアが大人しく既成事実を受け入れてくれれば万事めでたしなのですが、そうは問屋がおろさないだろうなあ。ところで、中国内陸部の独立運動活性化はマダー?(チンチン)。
【ベルリン8日時事】セルビア南部のコソボ自治州の最終的地位をめぐる当事者間交渉を仲介していた米国、ロシア、欧州連合(EU)の3者報告書が国連の潘基文事務総長に提出されたことで、焦点はコソボ側の対応に移った。一方的な独立宣言は不可避な情勢で、早ければ来年1月中旬にも「コソボ共和国」樹立が宣言される可能性がある。
次期首相就任が確実視されるコソボ民主党のサチ党首は11月の議会選挙で勝利を宣言した際、「(報告書提出期限の)12月10日以後直ちに独立を宣言する」と明言した。だが、最近はややトーンダウンしており、宣言は米欧から国家承認への「お墨付き」を得てからになるとみられる。
もっとも、コソボ市民の独立に対する期待は膨らんでおり、あまり長引かせれば暴動など不測の事態も起きかねない。ただ、27カ国に拡大したEUは、内部にセルビアと同じスラブ系国家や少数民族問題を抱える国を抱え、コソボ独立への態度には温度差がある。このため、EU内部の議論などを踏まえ、宣言時期を慎重に見極めることになりそうだ。
(12月8日 時事通信)
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