ヴィータも呆れるその酷さ。最近のNECの迷走は目に余るものがありますが(特に子会社関係。まああれは主幹事の大和が元凶な訳だが)、訂正報告書一つ満足に提出できないなんて、会計制度の変更云々以前に上場企業として超恥ずかしいです。
ほんと、NECってばこれからどうなっちゃうんだろう…いつまでも「国策」で国が支えてくれる訳ないしなあ。
NECは21日、米ナスダック市場への上場維持を断念することを明らかにした。適正な会計処理がされていないとして、米証券取引委員会から、25日までに再提出が求められていた2006年3月期の年次報告書を準備できないため。NECは「経営への影響は軽微」としているが、同社の内部管理態勢に対する姿勢が問われそうだ。
ナスダックは、NECが25日までに修正した年次報告書を提出できなかった場合、27日からNECの米国預託証券(ADR)を取引停止にすると通知している。このため、年次報告書の再提出をしない場合、上場廃止となる可能性が高い。
会見した小野隆男常務は、「関係者に迷惑と心配をかけおわびする」と謝罪した。NECは「ナスダック市場に再上場する考えはない」としている。
NECは情報システムの保守事業をめぐる会計処理で、監査法人から承認が得られず、2006年3月期決算のナスダックへの書類提出の期限を3度にわたって延長していた。
NECはADRの取引を1971年に開始。ADRは、発行済み株式数の2・9%。
上場廃止となった場合、ADRは普通株式に転換でき、日本の株式市場で売却することも可能だ。NECは「資金調達を米国市場でする必要性は薄くなっている」としているが、ADRの株主がNECに対して訴訟を起こす可能性も予想している。
NECは今年5月、幹部が水増し発注で裏金をつくっていたことが発覚。昨年には子会社で架空取引による売上高の水増しが明らかになっている。
(9月22日 産経新聞)
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