・2007/6/11
「今トイレを求めて全力疾走している僕は、アメリカ連邦議会上院に通うごく一般的な共和党議員。強いて違うところをあげるとすれば、男に興味があるってとこかナ。名前はラリー・クレイグ」
「そんなわけで帰り道にあるミネアポリス空港のトイレにやってきたのだ」
「ふと見ると、隣の個室に一人の若い男が入っていた」
「ウ ホ ッ!いい男…」
↓
・2007/8/31
(世間に向かって)「しーましェーン!!」
米国セレブ版「くそみそテクニック」キタコレ。オリジナルと違うのは、ラリー君にとってハッピーな結末じゃなかったって点ですな。日本のミラーマン同様、この手の往生際の悪さは自分の傷を二倍三倍にするだけなんだけど、それでも失うものが多すぎると自覚した瞬間、歪な防衛本能が働いちゃうのは人の業と言うべきか。
米ミネソタ州・ミネアポリス空港の男子トイレ個室で今年6月、おとり捜査中の私服警官にわいせつ行為を誘うしぐさをしたとして風紀びん乱容疑で逮捕された共和党のラリー・クレイグ上院議員(62)が8月31日、9月30日付で辞職する意向を固めた。同1日に正式に発表するという。同議員はいったんは有罪を認めたが、事件が発覚した8月28日になって突然「私はゲイではない」と、罪状を認めたのは誤りだったと釈明していた。
米上院議員が“トイレスキャンダル”で辞任へと追い込まれた。
クレイグ氏は今年6月11日、ミネアポリス空港の男性トイレで、隣の個室に入っていた私服警官に対し、個室の下のすき間から手足を差し入れるなど同性愛行為を誘うサインを送った疑い。風紀びん乱容疑の現行犯で逮捕された。地元警察は、同空港内の男性トイレでわいせつ行為が頻発していたことから、おとり捜査を実施していた。
クレイグ氏は訴追後、8月8日にミネソタ州の裁判所で司法取引に応じて有罪を認め、罰金など575ドル(約6万6000円)を納付した。
しかし、事件が発覚すると、クレイグ氏の主張は一変した。同28日、地元アイダホ州で会見し、「私は過去も現在も、ゲイ(同性愛者)ではない」と容疑を否定。有罪を認めたことについては「過剰反応だった」と弁明した。
同30日には、クレイグ氏が逮捕された時の警察官との会話を録音したとされるテープが公開された。テープに収められた音声は約8分間。クレイグ氏はトイレには用を足す“本来の”目的で入ったと主張。「トイレでしゃがんで少し動いたら、(隣の警察官に)足が当たったと言われ、個室のすき間から『警察だ』と書かれたカードが出てきた」と語っている。
一方で同日、クレイグ氏が権力をかさに着る態度で犯行を否認し、取り調べ中の警官をしかりつける様子を撮影した映像も公表され、同氏への批判の声が高まった。
クレイグ氏が所属する共和党では、昨年9月、わいせつな内容の電子メールを少年に送ったフォリー下院議員が辞職。同11月の中間選挙敗北の一因となった。党内からは来秋の次期大統領・議会選に向け、党勢の回復を図るため、クレイグ氏の辞職を求める声が相次いでいた。
クレイグ氏は1990年に初当選。現在3期目の保守派で、昨年には同性結婚を禁止する法案に賛成票を投じている。同氏は、来年の上院議員選での復活を宣言している。
(9月2日 スポーツ報知)
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