ボクシング興行の「表舞台」からヤッチャンを遠ざける「ポーズ」キャンペーンを開始した翌日、早速「試合時のリングサイドと後援会はその筋ぞろい」亀田一派に第一撃を撃ち込むというJBCの手際の良さに、呆れながらもとりあえず拍手をパチパチ。
要は「亀田一派はやりすぎた」ということ。「リバウンド王」ホリエモンや「偽欽ちゃん」村上世彰氏のように。
日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内剛事務局長は11日、JBC試合役員会が前世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級チャンピオン亀田興毅(協栄)ら3兄弟の父、亀田史郎氏の処罰を求める要望書を、事務局に提出したことを明らかにした。要望書は10日付で、史郎氏がレフェリーに暴言を吐くなどした行為に対し、ライセンス停止を含む厳しい処分を求めている。
同事務局長は「役員会からの真摯(しんし)な提案と考え対応していく」とし、処分を科す可能性を示唆した。同氏は昨年もやじを飛ばした観客に突進しようとして厳重注意を受けている。
役員会が問題としたのは3月24日に亀田興がエベラルド・モラレス(メキシコ)に判定勝ちした10回戦。史郎氏は浦谷信彰レフェリー(役員会会長)に対し、亀田興がダウンを奪った際にKO勝ちとしなかった措置や、亀田興に対する再三のバッティングの注意について、「亀田(の試合)だけのルールを作るな。ボクシングを分かっているのか」などと怒鳴った。要望書はこうした行為を「もはや抗議ではなく、どう喝や脅迫と呼んで過言ではない」などと糾弾している。
(4月11日 時事通信)
組員の集団観戦お断り、ボクシング界が暴力団追放運動
日本ボクシングコミッション(JBC)が警視庁とタッグを組み、興行や試合会場からの暴力団追放キャンペーンに乗り出す。
第1弾として9日、JBC、日本プロボクシング協会・原田政彦会長、警視庁組織犯罪対策部の連名で、全国約300のジムと興行主に協力を求める文書を送付。東日本地区の約160のジム経営者らに対し、「暴力団対策講習会」(19日・後楽園ホール展示会場)への出席を要請した。子どもや女性が気軽に足を運べるボクシング会場の環境作りを目指し、組員らの集団観戦などを排除する考えだ。
ボクシングの試合会場では、入り口付近にダークスーツ姿の若手組員らが列を作り、幹部を出迎える光景が日常化。数年前、ある世界戦では、後援者が選手に金一封を贈る「激励賞」の提供者の一人として暴力団組長の名前が館内放送され、物議を醸した。「こうしたイメージが客足を遠ざけてきた」と関係者は指摘する。
(4月10日 読売新聞)
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