今回のみずほの決定を「米シティGへの恩売り」ととるか「純投資としてのサヤ取り」ととるかは判断の分かれるところですが、とりあえず食い物にされる日興コ以外はハッピーになれる…のかな?
以前、日興コの「現時点での」上場維持を、米シティGへの対抗策と書きましたが、それは間違いだったかもしれません。東証は「日興コを米シティGにより高くTOBで売りつけ、シティ以外の既存投資家に利益供与することで、ライブドア事件のときのような突き上げを避けたかっただけ」のような気がしてきました。
[東京 16日 ロイター] みずほフィナンシャルグループ<8411.T>傘下のみずほコーポレート銀行(CB)は、日興コーディアルグループ(CG)<8603.T>へのTOB(株式公開買い付け)を行なっている米シティグループ<C.N>に対して、保有する日興CG株の全株を売却する。16日、みずほCBの関係者がロイターに対して明らかにした。
みずほCBは現在、日興CGの発行済み株式総数の4.8%を保有している。同株式の取得簿価は1000円弱となっているため、TOB価格の1700円で売却すると約300億円の含み益が出る。
TOB期間は3月15日から4月26日で、みずほCBがどの段階で売却するかは明らかにしていないが、今現在では、まだ売却していないとしている。
また、TOBに応じることを条件として、米シティとの提携などの話し合いを持つことはできないため、米シティとの関係強化などについての話し合いは、TOB期間が終了後になる。
(3月16日 ロイター)
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