【ニューヨーク=北山文裕】トヨタ自動車は12日、米ケンタッキー州ジョージタウンの工場で、主力乗用車「カムリ」のハイブリッド車生産を開始した。
トヨタによる米国初のハイブリッド車生産で、海外生産としては、中国での「プリウス」に次いで2番目だ。
生産台数は月間約4000台。ハイブリッド車の生産に伴い、トヨタは同工場に約1000万ドル(約11億9000万円)を追加投資した。ガソリンで駆動するエンジン部分は同工場で生産、モーターは日本から輸入するが、将来は現地調達も視野に入れている。
米国ではゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターの2大メーカーもSUV(スポーツ用多目的車)のハイブリッド車を相次いで投入している。2000年に米国に投入したプリウスで先行したトヨタは、カムリ・ハイブリッドの現地生産により米国内でのハイブリッド需要の増加に応じる生産体制を整え、米国勢の追撃に備える。
(読売新聞) – 10月13日
今回の発表だけでなくレクサスLSのHEVモデルのエンジン配置とかを見ていると、トヨタの北米戦略が非常に「野心的」だということが分かります。
ぶっちゃけ、トヨタは北米で「販売台数」一人勝ちしようなんて考えてないでしょ。GMらにHEVのエンジン-モーターユニットを販売することで、販売台数1位は彼らに譲って、代わりに彼らのコア部門を握り(GMに対しては救済効果込み)、実利を追究しようという彼らの本音が透けて見えますもん。「GM-ルノー・日産」が無くなった今、こりゃ当面はトヨタ「実質」一人勝ちが続くかなあ。
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