【ニューヨーク=大塚隆一】米同時テロの犠牲者を追悼する大規模な式典が、丸5年を迎えた11日午前8時40分(日本時間同日午後9時40分)すぎから、2749人が犠牲になったニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」で行われた。
乗客が乗っ取り犯に立ち向かったユナイテッド航空93便の墜落現場ペンシルベニア州シャンクスビル(犠牲者40人)と別の乗っ取り機が突入したワシントン郊外の国防総省(同184人)でも、犠牲者の冥福(めいふく)を祈る式典が開かれた。
(読売新聞) – 9月11日
この日のことは良く覚えてます。神楽が六本木のキャバクラで騒いでいたら、後から入ってきた知り合いが話しかけてきたんですよ。「神楽さん知ってる?NYで大事故だって」。もちろん事故じゃないってのはすぐに判明しました。酔っていたせいもあるでしょうか、事実が明らかになるにつれて(不謹慎にも)惨事の規模に興奮し、夜更けまで周囲と語り倒したのを良く覚えています。
そして明朝。出社して新たに判明したのが、知り合いの女性がWTCで巻き込まれたという事実でした。その知らせを耳にした瞬間の自己嫌悪。あの吐き気に似た気分を神楽は忘れられません。
このテロの歴史的な意義について、まだ明確な答えは出ていません。ただ、神楽にとってこの事件は「彼女を知る者」「あの夜の自分を嫌悪する者」として決して忘れてならない出来事です。今までも、そしてこれからもそうでしょう。
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