世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級2位、亀田興毅(19)が所属する協栄ジムの金平桂一郎会長は27日、記者会見。具志堅用高・東日本ボクシング協会副会長(白井・具志堅ジム会長)が毎日新聞紙上で亀田や協栄ジムに批判的見解を述べたことについて反論し、「具志堅氏から謝罪がない限り、今後は試合を組むなどジム同士の交流を停止する」と発表した。
具志堅氏は26日朝刊の「闘論・亀田3兄弟ブーム」で「金をかければ、そんなに簡単に世界挑戦できるのか」「(亀田は)もろいところがいっぱいある」と指摘。これらの部分について金平会長は「事実誤認があるうえ、協会の要職にある人間が言うべき内容ではない」と非難した。会見に同席した亀田の父史郎トレーナーも「協栄ジムのOB(具志堅氏)が足を引っ張るようなことをしてどうするのだ」と抗議の意を表した。
これに対し、具志堅氏は「協栄ジムから言われることではない。一般のファンが思っていることを言っただけ。ボクシング界のことを考えて発言した」と反論している。【来住哲司】
(毎日新聞) – 6月28日
具志堅氏の本音がどこにあるのか、また、彼の主張が本当に金平会長の言うような事実無根の言い掛かりなのかは「藪の中」。周辺状況と亀田の相手と試合内容と、金平会長の詭弁ぶりだけ見ていると限りなくクロですけど。
にしても、亀田オヤジの言い分は相変わらずヘンですな。「何にも分からん外野の人ならまだしも、ボクシング界の関係者が言うのは話にならん」「協栄ジムの先輩なのに足を引っ張ってどないなるねん。器の小さい人間や」って、「内部告発した奴は裏切り者!」と逆ギレる問題企業経営者とあまり変らないのではないでしょうか?。
一般論で考えてみても、組織や体制の内部にアンタッチャブルな暗部があり、それが内部の人間にしか認識できない存在であれば、内部の勇気ある人間が告発でもしない限り、その暗部が正される可能性は限りなくゼロです。ですから、大局的な見地から見れば内部告発は「世のため」以上に「該当する組織や体制のために」必要な手段。
本音はどうあれ、その類に近しい「ように見える」具志堅氏の言動に対し、「具志堅氏の言っていることは間違いだ!」と事実関係について反論するならともかく、亀田の胡散臭さを指摘した行為自体を非難するその姿勢は、「同じ業界の人間なのに足引っ張りやがって!」という亀田側の被害者意識の発露にしか見えません。もっと穿った見方をすれば、「同じ穴の狢なら目を瞑っとかんかい!」と脛に傷を持つ者故の過剰反応に見えてしょうがない。
少なくとも亀田オヤジにとっては、亀田の興行こそ大事で、事の真相や事実の整合性追求は二の次らしいですな。非難対象者の親の立場からすれば、しょうがないっちゃあしょうがないためかもしれないけれど、それだけじゃないだろーなーと思われちゃうのは、亀田オヤジの不徳の致すところでしょうね。
さて、遂にボクシング界OBや上位者からも亀田批判が出始めました。選手レベルではこれまでも顕著でしたが、ボクシング界内の反・亀田感情は、上から下までかなり蓄積されている模様です。亀田・共栄ジム側はどう思っているか分かりませんが、今回「兵糧攻め」で具志堅氏の口を封じることが出来ても、第二第三の具志堅氏はポコポコでてくるでしょう。そして一度でも亀田が下手を打って興行仕切っているヤクザが手を引いたら、想像を絶する暴露とバッシングの嵐になるでしょうね。ちょっと前にホリエモンや村上容疑者関連がそうであったように。
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