希少金属の代用品研究へ、供給の安定化狙う

 文部科学省は来年度から、インジウムやプラチナなどハイテク産業に不可欠な希少金属の代替材料研究に乗り出すことを決めた。

これらの金属は輸入頼みで安定供給が保証されないことから、代替措置が必要と判断した。資源として豊富なアルミニウムやカルシウムを代用したり、希少金属の使用量を限界まで減らす技術を2015年までに実用化し、日本の産業競争力を強化する。

希少金属のインジウムは液晶パネルの材料に用いられている。また、プラチナは燃料電池、タングステンは超硬工具に使うなど、日本がリードする先端技術で多く活用されている。

これら希少金属は鉱物資源が特定国に偏在し生産も集中するため、資源国の国家政策が反映されやすい。例えば中国はタングステンの88%、インジウムの33%を生産しているが、経済発展に伴い輸出奨励から内需優先に方針転換した。

(読売新聞) – 6月18日

JOGECが、83年の希少金属備蓄制度開始以来はじめてタングステン鉱の供出したのは去年の6月。1年経って漸く今後の指針がまとまりましたね。2015年という目標が妥当かどうかはともかくとして、関係者の皆さんには頑張って欲しいものです。

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