ボクシングのWBC世界スーパーフライ級王者・徳山昌守(31=金沢)が25日、引退表明のために設定した大阪市内のジムでの会見で一転、現役続行を発表した。会見30分前に金沢英雄会長が慰留したためで、徳山は「自分で出した答えを発表しようとしたけれど、できなくなった」と硬い表情で話した。
2月27日の初防衛成功後から進退を保留していた徳山は、スーツを着て会見場入り。引退を発表するつもりだったが、金沢会長が人気ボクサーの亀田興毅(19=協栄)か、売り出し中のWBC世界バンタム級王者・長谷川穂積(25=千里馬神戸)との対戦に限定し、現役続行を提案。徳山も渋々、了承し、王座を返上せずに保持し続けることも決めた。
徳山は「バンタム級との2階級制覇は魅力。亀田選手もまだ本物とやっていない。やったらどうかを教えたい」と話したが、どちらのカードも実現の可能性は低い。看板選手に引退されたくないジム側の意向が大きいことは明白で、「ビッグマッチで花道を飾らせたい」との金沢会長の言葉がしらじらしく響いた。
(スポーツニッポン) – 5月26日
全くもってこの記事の結論通りですね。亀田とは別の意味で「大人の事情の道具」にされてしまった王者の苦悩が痛々しい。「亀田から売ってきた喧嘩を買ったら、案の定亀田は逃げた」という流れの演出効果以外に、今回の奇妙な現役続行会見の価値は皆無と言わざるを得ません。
ていうか金沢会長。「ビッグマッチで花道を飾らせたい」って、貴方の行為は徳山の晩節を汚す行為以外の何物でもないんですが。
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