決死のトン走実らず食肉会社へ 沖縄自動車道で豚逃げる

 12日午前10時40分ごろ、沖縄自動車道北中城インターから沖縄南インター間の那覇向け車線で、豚1頭がトラックから逃走した。県警交通機動隊が北中城―沖縄南間を上下線とも50キロの速度制限を行い、約1時間後に捕獲された。同隊の米盛重仙副隊長は「トンでもない落とし物だ」と話していた。

交機隊によると、豚は北部の養豚業者から南部の食肉会社に運ばれる途中。35頭中、自らの運命を察したのか、1頭だけが飛び出した。

同隊と道路公団の職員4人が現場に到着した時、豚は路肩にうずくまっていたという。豚は飛び出した際、道路に尻を強打したとみられ、真っ赤に腫らしていた。約100キロの豚にお手上げ状態の職員らが見守る中、豚は大声で鳴いていたという。

決死の脱走もむなしく、豚は迎えに来た養豚業者に3人がかりで軽トラックに乗せられ、食肉会社に運ばれた。米盛副隊長は「食べられるのが嫌で逃げたのかもしれない」と同情したものの「自動車道では電化製品などの落下物が多く困っている。十分注意してほしい」と話していた。

(琉球新報) – 5月13日

山田君。米盛さんの座布団全部持ってって。

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