<耐震偽造>イーホームズ社長 「株式上場」もくろむ計画

(前略)

昨年10月21日、株式上場に詳しいある経済専門家(69)が、イー社の監査役に就任した。証券会社や証券取引所勤務を経て、ソフトバンクグループの上場を手がけ、現SBIホールディングス最高経営責任者の北尾吉孝氏らとともに、ソフトバンク社の役員を務めた人物だ。

「将来性があると思った。証券市場は『新しもの好き』。私も45年この商売してますから……」。知人の紹介で藤田容疑者に面識があった専門家はそう話した。昨年2月、経済専門誌で「今後伸びる未上場の会社ベストテン」にイー社があるのを見つけた。「(藤田容疑者に)電話をすると、すぐに飛んできた。『上場したい』と相談を受け、監査役就任を依頼された」と専門家は説明する。

昨年3月、イー社は第三者割当増資で銀行や損保会社に株式を譲渡。社内向けにも株式を公開し、取締役クラスは100万円単位で購入したという。ある元社員は、「例えば10万円で買ったら、上場時には50万円になると言われた。社長は2部上場に移行しやすい東証マザーズ上場を狙っていた」と話す。

そして昨秋、耐震偽装が発覚。「(株式)公開という目的でなった監査役だから、もう意味がなくなった」と、専門家は就任からわずか1カ月で監査役を辞任した。

(後略)

(毎日新聞) – 4月29日

イーホームズ自身の問題についてはちょっと置いといて、やっぱりイー社周辺でも跋扈してたんですねえ「IPO屋」!

IPO屋ってのは、手がけたIPOで手っ取り早く稼ぐことだけが目的な人種で、IPO先が将来どうなろうと知ったことかって「人品が少々アレ」な連中ばっかりなんですよね。証券会社を始め金融屋の手口を知っているせいか、常にその裏をかくような金融的アプローチ(小細工)を仕掛けてくるわ、就職先企業の事業を伸ばすと言うよりIPO用に事業内容の意味の無い膨張や見栄えを良くするための「化粧」決算を指導するわ、IPOが済んだら散らかすだけ散らかしてとっとと他の宿り木探しに退職するわで、長期的に観ると会社のためにならない連中がゴロゴロ。

でも、この手の人種が大手振って跋扈しているのは、安易に株式公開(による資金調達or一攫千金or錬金術スタート)を目指す経営者が多くなっているからでしょうね。本来、株式公開なんてものは企業経営の一手法に過ぎないなのに、困ったもんです。言っても詮無いことではありますが。

全然関係ないですが、先日保釈された堀江被告、3ヶ月でマイナス8kgですか!。普通、拘置所に入るとどうしても運動不足になるんで太るんですが、よっぽど逮捕前まで不摂生&高カロリーな食生活してたのか、それとも(拘置所での)規則正しい生活が一番ダイエットに効果的ということが証明された結果というべきなのか。とりあえず両方でしょうけど、つまるところはアレですね。「ルールを守るといい事あるよ☆」(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です