EVより電池式列車/LRTが普及早いかもな件について

 電磁誘導はともかく、磁界共鳴方式の非接触式給電システムを搭載すれば、一々コネクトしたり正確な位置に停車しなくても、簡単に充電できる。給電時間も短い。おまけに、走る場所や距離はEVよりも遥かに正確だ。作るほうも運用するほうも楽だろう。

 これから進むコンパクトシティの建設に際しては、電池式列車/LRTを市外のメイン交通手段として据えるのも一案かもね。

JR九州 電池で走る電車、実証試験へ ローカル線の体質改善に期待

 JR九州は29日、現在のディーゼル車に替わる蓄電池電車の試験走行を、JR九州小倉総合車両センター(北九州市小倉北区)で始めた。大型リチウムイオン電池に電気をため、九州に多い非電化ローカル線を走る列車で、今後1年かけて実用化にめどをつける。

 現在のディーゼル車は燃料費がかさむ上に、4年に1度の定期点検で1300万円~1500万円が必要となる。蓄電池電車は、使用エネルギー量を原油換算で2割削減できる。また、ディーゼル車に比べて部品数が少ないことから点検費用も半分に抑えられ、コストパフォーマンスが高い。

 JR九州の全路線(2273キロ)のうち、非電化区間は4割(924キロ)あり、計300両のディーゼル車が走っている。JR九州は、将来的に全てのディーゼル車を蓄電池電車に置き換えることで、大幅なコスト削減を期待している。

 蓄電池電車は、電気自動車の4~5倍の容量があるリチウムイオン電池を床下に設置。電化区間で、停車中や惰性走行中に架線から充電し、非電化区間を蓄電池の電力で走る。鉄道総合技術研究所(東京)とともに、既存の817系電車2両を1億4千万円かけて改造した。

 817系電車は、現在九州の鹿児島線や篠栗線、筑豊線などで運用されている。比較的新しい電車で、床下に蓄電池を搭載するスペースがある。

 電化区間での最高速度は120キロ、非電化区間では80キロ程度を見込む。5月上旬から電化・非電化区間が混在する筑豊線と香椎線で本格的な走行試験を始める。

 ただ、1回10分のフル充電で走れるのは30キロどまり。JR九州は福岡市近郊路線での実用化を急ぐ一方、安全性や耐久性の確認と合わせて、電池の性能向上にも取り組む。

 JR九州が蓄電池電車の開発に力を入れるのは、沿線で過疎化が進むローカル線の黒字確保の切り札になり得るからだ。 蓄電池電車の開発はJR東日本も進めていて、平成26年春にも栃木県の烏山線で実証走行を開始する計画という。ただし、こちらは直流方式。九州をはじめ北海道や東北など地方ローカル線で多く使われる交流電化方式に対応した蓄電池電車の開発はJR九州のみが手がけており、世界でも初めてだ。

 JR九州の青柳俊彦専務(鉄道事業本部長)は「多額の投資をして電化設備を作らずとも、エネルギー効率が高くてメンテナンスコストも安い電車を投入できるようになる。実用化されれば、ローカル線に革命が起きる」と述べた。

 赤字に悩む全国ローカル線の期待を背負い、蓄電池電車が走り始めた。

(3月31日 産経新聞)

 そして、域外・長距離移動用ビークルには、従来型電車の機能向上のほかに、ようやくコストダウンと水素ステーション普及用の法改正が進み始めた燃料電池車で対応する。これでいいじゃないか。

 ここで「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 予告PV」を紹介。


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…秋か。

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