<自民総裁選>福田氏を選出 麻生氏に133票上回る 

 古賀・山崎・谷垣・二階・加藤(&野中or森?)による新密室五人衆+1の「真・クーデター」と片山さつき等による情報操作で福田氏圧勝!…かと思っていたら、意外と差は小さかったなというのが正直な感想。第一次橋龍以降今回までに実施された自民党総裁選は計10回(うち無投票は3回)で、今回の133票差って第一次小渕内閣発足時の総裁選、小渕-梶山間の123票差に続く少なさなんだもん(ちなみに全体有効票数を見ると、故・小渕氏の時が411票で今回が527票。無効票・棄権除く)。

 今回の結果が福田、麻生両氏のどちらにとって「プラス」だったかと言うと、ぶっちゃけ麻生氏。対小泉戦31票、対安倍戦136票と来て、自派20名弱+地方+造反組だけで197票というのは、実績としてはむしろ立派。対して自民党全9派閥中8派閥からの支持を取り付けて磐石のはずの福田氏が、全体の6割強の票しか取れなかったというのは、民意や党内の信任投票という意味合いからすると、限りなく敗北に近い。これからの党/政権運営を考えると、新密室五人衆+1の意向をこれまで以上に汲まざるを得なくなるでしょうね>福田氏。今回の造反からして「バランス重視+麻生氏への恩売り」目的の派閥領袖からの指示かもしれない訳ですし。まさに「生殺与奪in their hands」

 投票前は「これで自民党は最短でも2000年@森内閣発足の時点まで先祖返りかぁ」と思っていましたが、その時点の予想よりはちょびっとマシだったということで、ちょびっと安心。まずは、福田「新総理」の党三役・閣僚人事、対米・特亜外交のお手並み拝見ですか(注:当然ながら片山さつきを優遇したら即アウト!)。それを見て、麻生氏の「再チャレンジ」の時期を類推すると致しましょう。

 自民党の第22代総裁に福田康夫元官房長官が選出された。同党は23日の両院議員総会で、安倍晋三首相(自民党総裁)の退陣に伴う総裁選を行い、党所属国会議員と各都道府県連の代表者による投票の結果、福田氏が330票を獲得。197票を得た麻生太郎幹事長を133票上回り、新総裁に選出された。任期は安倍首相の残り任期となる09年9月30日まで。

 福田氏は同日夕に就任記者会見を行い、幹事長をはじめとする党役員人事に着手。24日に幹事長など党の新役員を指名し、公明党の太田昭宏代表らとの政策協議で公明党との連立政権維持を確認する。25日には国会の首相指名選挙を経て新首相に就任し、同日中の組閣を目指す。「福田新政権」の党役員・閣僚人事が当面の焦点となる。

 両院議員総会は午後2時から党本部で行われ、党所属国会議員(衆院304人、参院83人の計387人)各1票、47都道府県連代表各3票(計141票)の計528票(無効1票)で争われた。臼井日出男・総裁選管理委員長が開票結果を読み上げ「福田新総裁」誕生が決まった。

 福田氏は麻生派を除く党内8派閥の支持を取り付け、国会議員票で優位に立った。地方票では、麻生氏が東京、大阪など都市圏や九州地方で健闘した。

 福田氏は衆院当選6回(群馬4区選出)の71歳。故福田赳夫元首相の長男。00年10月、第2次森内閣の官房長官に就任し、続く小泉内閣でも官房長官を務め、歴代最長の1289日の在任記録を作った。06年の「ポスト小泉」の総裁選では、同派閥の安倍晋三首相が出馬したため、立候補を見送った。

(9月23日 毎日新聞)

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