<海自護衛艦衝突>関門海峡で韓国コンテナ船と 双方で火災

 民主党の「答弁メモ」作成by官僚疑惑や、海上自衛隊給油活動のインド洋→ソマリア沖シフト構想のドタバタがぶっ飛ぶ大事件。まずは事故による付近への被害拡大の防止と事故原因の早期究明を>関係者御一同。

 27日午後7時56分ごろ、北九州市門司区と山口県下関市の間の関門海峡で、2隻の船が衝突し火が出ていると、第7管区海上保安本部に通報があった。7管によると、海上自衛隊の護衛艦「くらま」(柏原正俊艦長、5200トン)と、韓国船籍のコンテナ船「カリナスター」(7401トン)で、両船で火災が起きた。くらまは艦首付近に弾薬庫があるが、引火の恐れはないという。

 7管によると、くらまの乗員297人のうち見張り員3人が軽傷を負い、コンテナ船の乗員16人(韓国人12人、ミャンマー人4人)にけがはないという。

 衝突現場は関門橋の近くで、くらまの艦首部分とカリナスターの右舷前方が衝突した。くらまは艦首が大破し、ペンキ缶などを入れた倉庫付近から出火。カリナスターは船首の右に穴が開き、積み荷のコンテナが燃えたという。いずれも浸水はない。

 事故当時は晴れて風は弱く、視界は3~4キロ、潮流は東から西に向かっていた。コンテナ船は午後8時22分に自力で消火。くらまは近くの巌流島沖に停泊し、門司海上保安部などが消火に当たっている。7管は午後8時に関門航路を閉鎖し、船舶の通行を禁止。午後10時現在、約50隻が海峡の東西両方向で待機している。

 海上自衛隊佐世保地方総監部などによると、くらまは25日に神奈川県相模湾沖であった海自の「観艦式」に参加。26日午後0時21分に海自横須賀基地を出港し、28日に佐世保基地に帰港予定だった。観艦式では、菅直人・副総理が乗艦した。

 コンテナ船は韓国・釜山港から大阪に向かう途中だったという。

 くらまは91年5月にも、山口県沖の伊予灘でタンカーと接触事故を起こしている。【木村哲人、佐藤敬一】

 【ことば】▽くらま▽ 1979年に進水したヘリコプター搭載型護衛艦。全長159メートルで排水量5200トン。これまでテロ対策特別法に基づくインド洋派遣などを行ってきた。海上自衛隊の第2護衛隊群(佐世保基地)に所属する。

(10月27日 毎日新聞)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です