<洞爺湖サミット>各国首脳、短冊に願い…七夕行事で

 洞爺湖サミット自体には既にして欠片ほどの実効性も期待していませんが、この記事にはちょっと注目。こういうところに、お国柄や人間性、そしてその人達の置かれている「事情」って如実に顕れますよねー。

 北海道洞爺湖サミットに出席しているG8の首脳は7日夜、七夕に合わせてそれぞれの願いを込めた直筆の短冊を飾った。福田康夫首相は温故創新 人類の英知に学び未来を拓(ひら)く」。昨年12月の中国訪問の際に山東省・曲阜の孔子廟(びょう)で揮毫(きごう)したのと同じ言葉をしるした。

 米国のブッシュ大統領は「飢餓、病気による圧政、あらゆる圧政からの自由。自由への普遍的な望みが実現される世界を願う」と自由を強調。3年前、ロンドン同時テロに見舞われた英国のブラウン首相は「爆発事件3周年にテロリズムの終えん(を願う)」と思いを託した。

 ロシアのメドベージェフ大統領は「織り姫とひこ星は互いを思う不屈の力によって宇宙の中でつながっている。我々も平和、繁栄、母なる大地の未来に対する責任でつながっている」と文学的。ドイツのメルケル首相はオーソドックスに「我々の会議の上に良い星が輝きますように」とのメッセージを寄せた。

 フランスのサルコジ大統領は「サミットが環境保護、開発、経済成長、平和の保持に貢献することを願う」と手堅い文面。カナダのハーパー首相は「世界の自由、民主主義、人権、法の支配に基づく世界を願う」、イタリアのベルルスコーニ首相は「世界中の子供たちに希望、平静と豊かさのある未来となりますように」とそれぞれ書いた。

(7月7日 毎日新聞)

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