関係者の本音がキナ臭い「米国-リビアの関係」暴露な件について

 亡きビン・ラディン@アルカイダやサダム・フセイン@イラク大統領に対してもそうだったけど、米国が「自国へのテロ防止やテロ組織の情報確保のために」テロ支援国家や指導者と裏取引していたこと(&そのいくつかは結果として大失敗に終わっていること)は、知る人ぞ知る歴史の真実。そして、その窓口となっていたのがCIA。

 リビア&カダフィ大佐の場合、80年代の親ソ&反米路線を取っていた時は、相応に西側とドンパチやっていたけど、自身の保身を気にし出した90年代後半、そして特に湾岸戦争でのイラクの大敗以降は、自分から西側にすり寄り始めた。これに飛びついたのが上記の下心を持つ米国で、カダフィの権力維持に協力するとともに、アフリカでの権益拡大にリビアを使うケースが散見されるようになる。そしてこの時も、窓口になっていたのはCIA。

 と言うわけで、米国・CIAとリビア当局の「奇妙な蜜月関係」なんて、今更ツッコムようなことじゃない。問題は、何で今このような情報が表沙汰になったかだ。

 神楽はこの動きを、リビア新政権、即ち今回のカダフィ政権転覆の主戦力となったLIFGからの「反欧米宣言」の一環と見る。同組織の指導者である「米国に恨みあり」アブデル・ハキム・ベルハジからの「カダフィを倒すために欧米の力は借りた。しかしお前らは敵だ。過去の全てを間接的に世界にばらす。当然ながら石油利権もやらん!」というメッセージの一部と考える。

 トリポリ陥落の際は、カダフィ側の脆さばかりが目についていたが、その後一週間余りの状況変化を観ると、欧米のコントロールを外れかねないテロリストが政権を握ったリビア情勢は、エジプトやシリアの混乱が御飯事に見える位にデンジャラスだ。カダフィの現状も不明な中、さて、事態はどう動くのか。少なくとも欧米がこの程度の「脅し」に大人しくするとは思えないし、もう一波乱はありそうだな。

CIA、テロ容疑者の尋問依頼=カダフィ情報機関と提携―リビア秘密文書

 【ワシントンAFP=時事】米主要紙によると、ブッシュ前米政権時代の中央情報局(CIA)がカダフィ独裁体制を支えたリビア情報機関と緊密な協力関係にあったことを示す秘密文書ファイルがリビアの政府施設から見つかった。CIAは、捕らえたテロ容疑者をリビアに移送し、尋問の代行を依頼していたという。リビアは拷問が行われていることで知られ、ニューヨーク・タイムズ紙は「米情報当局は少なくとも8回にわたってテロ容疑者をリビアに送り込んだ」と伝えている。

 2日付の米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、この文書ファイルは、カダフィ大佐派が放棄した後のリビア対外情報局本部を調査した人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」のメンバーが発見した。ファイルには2004年、当時のCIAのカッペス作戦担当副長官がリビア対外情報局のムーサ・クーサ局長(後の外相、3月末に英国に亡命)に送った書簡も含まれていた。書簡は「親愛なるムーサ」で始まり、2人の親しい間柄を示唆している。CIAが当時、リビアへの「恒常的な拠点」設営に動いていたことも分かった。 

(9月4日 時事通信)

 それはそれとして、わざわざ国外にアウトソーシングする拷問って、どの程度の内容なんだろうね?。映画の「ホステル」みたいな奴?。

 ここで「【第7回MMD杯本選】High school musical 2 What Time Is It」を紹介。


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第7回MMD杯、昨夜閉幕。本作も含めて良作を結構見逃していたなあ。今からまとめて観ようっと。

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