素人が勢いで手を出すと危ない「おせち」ビジネス

 一世を風靡した北海道の冷凍技術ベンチャー・ふうどりーむずの2年前の倒産理由も、その根を辿れば5年前の「おせちセット過剰受注事件」による信用の失墜だったしね。「人間、慣れないことに手を出すと大やけどする」と言う教訓その1。

 もっとも、事態の悪質さとプランのずさんさと経営者の胡散臭さでは、今回のバードカフェの方が数段というか数十倍酷いけど。だって、誇大広告業者もビックリのセールス&料理の品質の悪さに加えて、料理の箱詰め現場の衛生管理はめちゃくちゃ、挙句に配送先のデータ管理もロクにできていないなんて言語道断。こんな会社が、飲み屋の経営だけってんならともかく食品加工/流通事業に手を出すこと自体が間違ってますよ。

 あと、本件についてはグルーポンは「被害者」でしょ?。責任を負うべきは、バードカフェ&外食文化研究所社長の水口憲治氏及び同社経営陣。↓の記事でも中身ではそう触れているけど、初っ端で「グルーポンで買ったおせち」と書くと、悪いのはグル―ポン側かと読み手は勘違いしちゃうと思うがなあ。今からでも記事タイトルを修正すべきでは?。「ぞす!」グルーポンのビジネスモデル自体、正直どうよ?というのはとりあえず置いといて。

グルーポンで買ったおせち料理が「見本と違う」と話題に! 腐っているという報告も多数

 共同購入サイトで一気に人気を集めている『グルーポン』にて21000円のおせち料理が、500人の応募が集まることにより10500円という半額で購入出来る。そんなおせち料理が今話題になっている。

 話題の内容は半額の値段ではなく、見た目のようだ。見本はかなり豪華な内容の4人前おせち料理がサンプル写真。しかし実際購入者に送られてきたのは中身スカスカのおせち料理だったという。品数も33品なのに対して数えてみると25品程しかないとのこと。

 このおせち料理を販売した『バードカフェ』の掲示板は大荒れしており現在閲覧不可能な状態。さらに客の中には「おせちが腐ってます」、「おせち 腐敗」と苦情を寄せる人も居る。掲示板には「即冷蔵庫にいれて、夕方 来客とともに食べたら煮物はヤバイいたんだ味。鶏肉(手羽元)はもろに腐敗  かずのこは食べられないくらいのまずさ 新年そうそう食中毒は怖いので食べずに処分いたしました」と投稿されている。これが本当ならリコール問題になるだろう。

 『グルーポン』とは複数の客が共同で購入することにより50%以上の割引が出来るというサービス。“共同購入型クーポン”と呼ばれ世界中に似たようなサービスがあるが日本では『グルーポン』が人気を集めているようだ。今ではテレビCMを流す程にまで成長している。

 今回の問題は『グルーポン』よりもおせちを提供した店舗側にありそうだ。元旦のおせち料理を楽しみにしていた人はどうなるのだろうか……。

追記 2011/1/1 15:35

バードカフェは返金対応をしているとのことです。

(1月1日 ガジェット通信)

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