第2R「浮動票工作」に入った「西武HDvsサーベラス」な件について

サーベラスが西武HDに仕掛けたTOBは、事実上「失敗」 ~ 次の「提案」は「持ち株の高値押し売り」だろうな>ハゲタカ野郎。(2013/6/1)

 つまり、今回のサーベラスの思惑はこうだ。

  • 正攻法のプロキシファイトでは、自分たちに勝ち目が無い
  • そこで、今回の提案を公表することで、一部の株主に「公開質問状への回答内容や株主総会直前までの双方の動向を見極めたい」と思わせ、総会直前まで態度保留させることで、時間稼ぎをする
  • これからの10日間、浮動票化した株主の水面下の切り崩しに注力する。ブラフも含めた情報戦も展開する。

 腐ってもハゲタカ、否、腐っているからこそのハゲタカか。癪には触るが、効果的な切り返しだ。

 ともあれ、ここから10日間、表向き静かな、その実、見えないところでは激烈な情報戦と、普通のプロキシファイトよりもえげつない「多数派工作」が繰り広げられることになる。

 賭けてもいい。これから6/25まで、西武HDの経営陣は「経営」どころじゃなくなる。寝させてくれんぜ。状況が。自業自得と言えばそれまでだが、ハゲタカなんぞと組んだ高い勉強代だと思って、諦めるしかないな。そもそも、そのプレッシャーを総会までかけ続けることが、サーベラスの2つ目の目的なんだから。

サーベラスが西武HDに公開質問状 ガバナンスや実績など36項目

 米投資会社のサーベラスは14日、筆頭株主である西武ホールディングス(HD)の後藤高志社長に、企業統治(コーポレート・ガバナンス)のあり方や経営実績について問う、36項目の公開質問状を送ったと発表した。

 質問では、西武側が「株式上場を達成する水準の内部統制を確立した」とする根拠や、事業別の具体的な利益率目標と達成の時期、不動産など保有資産の有効活用策を示すよう要請。西武HDが25日に開く株主総会で回答を求めるとともに、総会の様子をインターネット動画で配信することを求めた。

 サーベラスは西武HDに対し、5月31日を期限としたTOB(株式公開買い付け)を実施、議決権保有比率を35・48%に引き上げた。株主総会では、3月末時点で保有していた32・44%の議決権を行使できる。

 総会でサーベラスは8人の新任取締役候補を推薦。反発した西武HDは、社外取締役を含む3人の取締役候補を推薦している。サーベラスは株主に「自身の判断で議決権を行使してほしい」と要請。対する西武HDは「質問には株主総会などで適宜回答する。株主には総会で当社を支持するようお願いする」とのコメントを発表した。

(6月14日 産経新聞)

 第3Rはそうだな、西武HD経営陣の株主総会での発言や質問状の回答に対して、一つ一ついちゃもん付けて、自分たちが希望する価格での「西武HD株の買い取り」を要求する「押し売り劇場」と言った所か。エグジットの時期をどう見極めるかで、サーベラスにも勝ちの目が出てきたぞ。なんてこったい。

 ここで「【MAD】Dead END【進撃の巨人】」を紹介。


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もっと進撃されるべき。その2。

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