白川郷の観光客マイカーの乗り入れ規制は妥当な件について

 地元コミュニティの意向にそぐわない、または処理能力を損なう&越える恐れがある、そして何よりコミュニティそのもののアイデンティティの喪失に繋がる要素は、可能な限り早期解消しておくに如くは無し。

 特に、白川郷の価値は、合掌造り家屋そのものにではなく、屋根の葺き替えを村総出で行う、人と人との助け合いの精神、「結」の文化にこそある。駐車場問題で村の「結」にヒビが入れば、それこそ元も子もなくなる。今回、その最悪の段階に至る前にコミュニティの方針が定まったのは、僥倖と言うべきだろう。

<白川郷>観光客のマイカー乗り入れ規制へ 自治会が決定

 世界遺産の合掌造り集落がある岐阜県白川村荻町の荻町区自治会は23日、大寄り合いを開き、集落内を貫く村道への観光客のマイカーの乗り入れを禁じることを決めた。14年4月以降、午前9時から午後4時まで通行止めにすることを求める陳情書を近く村に提出する。村は受け入れる方針を既に決めている。

 通行規制するのは、「本通り」と呼ばれる村道(旧国道156号)の約1キロの区間。法的拘束力のある規制ではなく、自主規制とする。準備・周知期間として、来年4月から休日を中心に試行。観光客の車は、近くの村営せせらぎ公園駐車場に誘導する。村は、身体障害者らに配慮して新たな駐車場の整備も検討する。

 合掌造り集落は、95年の世界遺産登録以降、観光車両が急増。合掌造り集落内にも有料駐車場を開設する住民が相次ぎ、景観を損ねるとの批判が出ていた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関、日本イコモス国内委員会も今年5月、村に改善を求めた。民間駐車場は一時10前後あったが、村や住民らの説得で2カ所に減っている。

 会合は地区の全世帯が参加して開かれ、規制案を圧倒的な賛成多数で可決した。佐藤一弘区長(54)は「観光車両が入らないことで世界遺産としての価値があがる」と述べた。「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」の和田正人会長(52)も「子や孫の代に胸を張って渡せる世界遺産にしたい」と歓迎した。【宮田正和】

(12月24日 毎日新聞)

 一方、環境やアイデンティティ保全の判断や処理が間に合わなかったのが、古代マヤ文明の都市遺跡ティカル@グアテマラ。例の12/21の世界終末騒動にかこつけてやってきた観光客の大群によって、神殿の一部が破壊されてしまったとのこと。まことに以って嘆かわしい限り。

 あと、運営側のキャパ越えた来客で大慌てと言えば、「東京ミチテラス」のJR東京駅ライトアップ中止騒動がホットだけど、来年はどうするんだろうね?。カップル客の「乗り入れ規制」するのが一番効果的かな。会場、一気に過疎化しそうだけど(笑)。

 ここで「【MAD】 雪歩はいつもかわいい -祝☆雪歩誕生日 2012-」を紹介。


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ゆきぽ、誕生日おめでとう!。

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