熊本大・河村能人教授のグループが開発した特殊マグネシウム合金、米連邦航空局の燃焼試験をクリア ~ 次は、パートナーの不二ライトメタルらが上手にビジネスを作ってあげる番ですな!

 これまで幾多のチャレンジャーを、希望の淵から絶望のズンドコに叩き落してきた、夢の金属・マグネシウム。この記事の発明についても、1年前の第一報から、ようやくここまで来たかという感じ。

 あとは、韓国・ポスコに遅れを取らず、日本もマグネ地金の量産体制を整えて、熊大や新潟、茨城の研究者と組んで世界の軽量・特殊合金市場に攻勢を仕掛けよう。

米航空局の燃焼試験をクリア=世界初、新開発マグネシウム合金―熊本大

 熊本大の研究チームは17日、同チームが開発した不燃性のマグネシウム合金が、世界で初めて米連邦航空局(FAA)の燃焼試験をクリアしたと発表した。軽量で強度のあるマグネシウム合金は航空機部材などとして期待されているが、発火温度が低く、FAAは航空機への使用を禁止。一方で難燃性マグネシウム合金の技術開発が進む中、FAAは内装用部材としての利用を視野に燃焼試験方法策定を進めている。 

 熊本大先進マグネシウム国際研究センター長の河村能人教授らは昨年4月、マグネシウムにさまざまな微量の元素を配合し、超ジュラルミン(アルミ合金)並みの強度を維持しながら、市販のマグネシウム合金の発火温度(約500度)を大幅に超え、1100度まで発火しない新合金を開発。比重は鉄の4分の1、アルミの3分の2と軽く、強度も従来のマグネシウム合金の倍以上だった。

 FAAは、この不燃合金でできた試料に930度のバーナーの炎を4分間当てる試験を実施。すべての試料が規定の2分間を超えても発火せず、マグネシウム合金として初めて試験を通過した。

 FAAは近く、正式な試験方法を策定する予定で、河村教授は「世界で初めて民間航空機へのマグネシウム合金の使用が可能になる。また、今回の結果で、応用製品の開発も加速できる」と話している。

(4月17日 時事通信)

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