方針はいい。問題は中身と実行力だ。

 平たく言うとな、民主党特に旧社民党系の極左連中がデカイ顔をしているうちは、どんな高尚妥当なお題目を唱えられたところで、1ミリグラムも信じるに足りないってことだ。何だよ、武器輸出三原則廃止論議の際に見せた、現政権のあのヘタレぶりは。

<新防衛大綱>「中国シフト」鮮明に 米と協調し対抗

 民主党政権になって初めて改定された防衛大綱は、南西諸島の防衛強化を明記し、中国の海洋進出を強く意識した内容となった。旧ソ連の上陸侵攻を想定し、30年以上も基本理念としてきた基盤的防衛力構想と決別。代わりに自衛隊の機動性、即応性を重視する動的防衛力を掲げることで、「中国シフト」を鮮明にした。

 新理念を体現する具体策として挙げたのが、中国艦船などの警戒監視活動を担う海・空自衛隊の強化。厳しい財政事情の中、既存の護衛艦や潜水艦、P3C哨戒機をメンテナンスによって延命させる苦肉の策もとる。

 海・空重視の動きは、米国の対中戦略と足並みをそろえたものだ。米国防総省が2月に発表した「4年ごとの国防政策見直し」(QDR)は、海・空軍を一体的に運用する「ジョイント・エア・シー・バトル(JASB)構想」を打ち出した。大綱には民主党政権の唱える「日米同盟の深化」が明記され、アジア太平洋地域の安全保障に自衛隊と米軍が協力して取り組むことで中国に対抗していく姿勢を前面に押し出す形になった。

 今月3~10日に行われた過去最大規模の日米共同統合演習では、沖縄の島しょ部などへの侵攻に対処する作戦を想定。米原子力空母「ジョージ・ワシントン」の内部まで報道陣に公開し、日米一体化を内外に見せつけた。大綱に盛り込まれた日米韓豪の多国間協力も、その延長線上にある。地域の「懸念事項」とされた中国側の反発が予想される。【坂口裕彦】

(12月17日 毎日新聞)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です