忘れていたけど中東も歴史的な大転換点の真っ最中な件について

 リビアはカダフィ政権の「詰み」まであと半手。イエメンもそろそろだな。問題は未だにズルズル落ち付かないエジプトとバーレーン。宗教対立(&その歴史的背景・軋轢)ってのが絡むと、どうしても心の根っこのところで同調できないから、こうなってしまうのも仕方ないところだけど。

 サウジやUAEのような他の親米兼石油輸出大国なアラブ主要国は、足元の世界的なリビア制裁の進展と原油価格の動きの中で、動乱を起こさせたい側も、起こさせたくない側も何となく気勢を殺がれている感じですが、それだけに事態は流動的。近く編成されるであろう「リビア制裁軍」に、湾岸協力会議加盟国のどこが参加することになるのかに注目です。

<リビア>米英仏独などが決議履行で協議へ 武力行使焦点に

 【パリ福原直樹、カイロ樋口直樹】リビアのカダフィ政権への武力行使を認めた国連安保理決議(17日)を受け、英仏独の首脳とクリントン米国務長官、アラブ連盟、アフリカ連合の代表などは19日、決議の履行について協議する多国間会合をパリで開く。リビアのカダフィ政権は18日、決議が求める即時停戦を受け入れると表明したが、ロイター通信などによると19日、反体制派の拠点・北東部ベンガジを攻撃、政府軍の一部が侵攻した。各国は決議違反と認定して武力行使に踏み切るか慎重に見極める。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラは19日、政府軍がベンガジ西郊に侵入し中心部を砲撃したと伝えた。リビア政府は否定している。

 オバマ米大統領や英仏が18日に出した最後通告では、カダフィ政権に対しベンガジへの進軍停止、北西部ミスラタなど3都市からの撤退を求めた。会合ではカダフィ政権側が具体的行動を起こしているかを精査、拠点都市への攻撃を続け、決議を拒否したとみなせば、会合後「数時間以内」(仏政府)にも英仏が中心となり攻撃に踏み切る可能性がある。

 会合はまた▽最高指導者カダフィ氏の今後の処遇▽リビア政府と反体制派組織「国民評議会」との和平交渉▽リビア上空の飛行禁止空域設定と監視体制--などを討議する。

 武力行使では、英仏がアラブ諸国の協力も得ながら作戦の中心になる。アフガニスタンなどで戦線を抱える米軍は、後方支援に回る見通し。飛行禁止空域設定に向け▽リビア空軍の拠点▽対空砲▽レーダー施設--などが標的としてとりざたされており、フランスが唱える「限定的空爆」になりそうだ。決議では、リビア領土の占領など地上軍の投入は認められていない。 

(3月19日 毎日新聞)

イエメン大統領が非常事態宣言 デモ隊に銃撃、50人以上死亡

 【カイロ=大内清】反政府デモ隊と治安部隊や大統領支持派との衝突が続くイエメンで、同国のサレハ大統領は18日、非常事態宣言を発令した。

 これに先立ち、首都サヌアでは同日、サヌア大学付近にテントを張ってとどまり続けているデモ隊数千人に対し、親大統領派によるとみられる銃撃があり、フランス通信(AFP)によると52人が死亡、数百人が負傷した。

 政権側の鎮圧で1日にこれだけの死者が出たのは初めて。イエメンでは1月、チュニジアの政変に触発される形で、旧北イエメン時代を含めると30年以上にわたり権力を握るサレハ氏の退陣を求めるデモが発生。サレハ氏は次期大統領選への不出馬や新憲法の制定などを発表しているがデモは終息せず、親大統領派との衝突が続いていた。

(3月19日 産経新聞)

 日本も相応に落ち着いたら、相変わらず蠢動している中国・北朝鮮への対応に加えて、これら中東問題にも対処しないとな。この手の話は、事態が動いているうちに唾を付けないと、永遠に発言権を失う。国難のこの時期ではありますが、日本国には、敢えて外交・産業リソースの一部をこちらに割く覚悟で、中東の国際情勢には一層の留意をして欲しいものです。

 ここで「【インフィニット・ストラトス】 バナージがIS学園に入学するようです」を紹介。


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今冬アニメは結構豊作だったけど、その中でも個人的な2TOPは「まどマギ」と「IS」。春からの新番組はどうなのかな?。震災の影響もあるだろうけど、作り手さん達には頑張って欲しいところです。

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