島本和彦御大も納得の「萌えよペン」な第18話だった件について

 ツイッターでのご本人曰く「絡んでおりません 念のため 今日のプリキュア みてるだけです 一視聴者です あくまでも」だそうで。しかし、スタッフは意識してたよなぁ。絶対。とりあえず「『あついマンガは描けんぜよ』って 熱いマンガ描かないほうが 売れると思うよ(笑)!!!…って、おいおい。貴方がそれを言っちゃいかんだろー!」と、夏コミでの第18話パロ本期待してます島本センセな「ハートキャッチプリキュア!」。脚本:「第15話に続き、長の付く日はこの人だ!」米村正二御大、演出・絵コンテ:「何とも渋いハトプリ初登場ペア」中尾幸彦&地岡公俊両御大、作画監督:「満を持しての帰還乙!であります」青山充御大という、色んな意味で怖いもの知らずなスタッフが集まった第18話、「最強伝説!番長登場、ヨロシクです!!」。

 で、結論、「古河夫妻@CLANNAD登場とは、この海のリハクの目を以下略」。まずは感想。

<アバン>

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  • 夏服確認よーし!。
  • 眼力勝負でバロキュアさん@CV高山みなみ嬢と五分を張れる唯一の男(多分)、「一輝兄さん!一輝兄さんじゃないか!」番ケンジ君@CV置鮎龍太郎氏(!)登場。こんな悪目立ちするキャラが、花咲つぼみ嬢@CV水樹奈々女史や来海えりか嬢@CV水沢史絵女史とクラスメートだったなんて今まで全く気付かなかったけど、全然気にしないぜ!。
  • その眼力と存在感にKYえりか嬢はじめ大いにビビるクラスメート。でもつぼみ嬢だけは例外。それは彼女の感受性の豊かさ故なのか、それともメガネに眼力遮断フィルター機能が付いている故(嘘)なのか。結論:バロキュアさんと戦う時もメガネ着用するといいんじゃね?。
  • 怖い者知らずのつぼみ嬢。えりか嬢を道連れに、番家へはじめてのおつかい。それにしても、鶴崎先生@CV牛田裕子女史、なかなか影が濃くならないねえ。ここで、アバン終了。「桑名の焼きハマグリ」つぼみ嬢が番長を知らないのは「嘘だっ!」。まあ、育ちの良さなんだろうけどね。

<OP>

  • 魚肉ソーセージとフィッシュソーセージってどこが違うんだっけ?>ニッスイさん。

<Aパート>

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  • 淫獣早速やらかしやがった&…ああ、つぼみ嬢がどんどんアホの子に…(^^;。ぶっちゃけ、バンジョーって言われても、小さなお友達はポカーンだろうなあ。だが、そのベタぶりや良し。
  • えりか嬢が語る、番君の番長伝説。「金剛番長」もビックリな濃い連中を撃砕しまくったというその伝説。後で語られますが実は半分事実と言うのがなんとも。そりゃえりか嬢じゃなくてもビビるわな。しかし、それでも釈然としないつぼみ嬢。その懐の深い実証主義ぶりや良し。ところで、伝説の最後に登場したBIG大番長って「ショータイム!」なアレのパロかしら?、ロジャー。

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  • 今回波状攻撃の如く訪れるA級インパクトその1、「あらあらまあまあ」番慶子ママン@CV井上喜久子女史(!!)登場。17歳教教祖様の破壊力を存分に発揮するその風貌と併せて、いきなり場面の空気を持っていくその存在感や良し。ちなみに、彼女の口ぶりは、井上女史が「おジャ魔女どれみ」で演じたマジョリリカママンを彷彿させますな。「どれみ」、もう10年も前なのか…何もかもが懐かしい。
  • 寄り道番君、愛しのママンに心配をかけまいと、主人公sに「沈黙は金!」眼力攻撃。しかしミス!めがねつぼみにその攻撃は通じない(えー)。一方、眼力攻撃に敗退&即逃亡のえりか嬢。つぼみ嬢を抱えながら疾走できる貴女は、マジカルメイド・ロベルタちゃんですか?。
  • ようやく追いついた番君、主人公sと階段落ち(未遂)ぜよ!。ここで「転校生」@大林宣彦監督な人格入れ替え劇が起きたら、30分で話がまとまるわけなかったけど、起きて欲しかったとも思う今日この頃。でも、いい。ボク我慢する。

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  • 番君、人助けの報酬は自身の恥ずかしい趣味「漫画描き」暴露。まさに「後の上北ふたごである」。普通だったら、このままデザトリアンに直行してもおかしくない悲劇だけど、目撃者が理解ある人たち揃いで良かったね、と。しかし、今回は「本人」相手だったから許されたけど、普通の女子中学生から「何故(題材が)プリキュアなんですか?」と問われて「かわいいじゃないか」と即答したら、速攻でキモヲタ扱いされるのは必定ですけどね!。
  • 「当事者」に理解されるまま、自分の信条&心情を暴露しまくる「ちょっとマザコン入っている」番君。促されるまま下書き原稿を元に、講談師まで務める始末。しかし、青の色鉛筆で下書きかあ。若いのに本格的というか古風だのう。
  • 時間切れで投稿を諦めようとしていたところを、乗りかかった船で主人公sに女の子の部屋にお呼ばれしてもらって&手伝ってもらえることになった番君。家はカネ持ちだわ、ママンは美人だわ、自身イケメンだわと、あんたもう人生勝ち組だよ。せめて漫画ヲタくらいの宿業は背負えよと、神楽は言います。
  • ここでAパート終了。クモジャキーさん@CV竹本英史氏は相変わらずですな。とりあえず、漫画と現実の区別はつけられるようにしないと、黄色い救急車呼ばれちゃうぞ♪

<アイキャッチ&CM>

  • 「ハトプリ」&「プリキュアオールスターズDX2」のビデオグラムCMキター!。…あ、やっぱりBDは「DX2」だけなのね。

<Bパート>

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  • 「さぁ始めるざますよ」「いくでがんす」「ふんがー」(違)。なんというほのぼのとしたラブリー修羅場。しかし、それにも増して凄いのが番君の漫画力。作画力もさることながら、裏に1円玉貼った雲形定規に、Pilotの業務用インク。あんさんプロ過ぎるやろー!。
  • と褒めていたら、ネームが出来上がっていないのにいきなり作業にかかっていたという事実にギャフン。流石は中学生と言うべきか。いや、神楽も現役時代はネーム考えながら「コミスタ」で原稿描いてましたけどね。
  • とりあえず淫獣。やる気は買うが少し自重。

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  • ここで、A級インパクトその2。「公式に『ふたりは百合キュア』キマシタワー!!!」。第16話の演劇部も裸足で逃げ出す、「ガラスの仮面」の北島マヤ&姫川亜弓嬢もビックリの主人公sの演技力(笑)。まさに「恐ろしい子…!」。男よりも相方もとい戦友もとい百合友を選ぶその気概や良し。そりゃ、番君も思わずラムネス@ラムネ&40(or星飛雄馬@巨人の星)に憑依されようってもんさぁ。ところで、「二人でプリキュア」って第4話のアレのことかしらん?。
  • 主人公sの迫真の演技に開眼した番君。脱稿に向けてラストスパートと思いきや、慶子ママンの突然の来襲に敢え無く秘密バレ。ママンに嘘がばれ、漫画が趣味だと言うことを知られて落ち込む番君。ケン君から嘘をつかれたことにショックを受ける慶子ママン。とりあえず、突然来襲してしばらく部屋を空けてもらえなかった理由ってのが、「そんだけ」で終わったってことを親御さんは喜ぶべきだと思うがなあ。シチュ的には、それこそ18禁な展開だってありうるんだから(待て)。つか絶対あるね。今度の夏コミにその手のエロパロ本。

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  • そんな煩悩とは程遠い(はずの)ピュアピュアなケン君、部屋を飛び出し、早速クモさんに捕獲されてデザトリアンへ…という展開と思っていたら、今回は間にワンステップ。見た目「我が宿敵候補=番長」な番君が萌え萌えなプリキュア漫画描いてるからって、「なんじゃこりゃー!」とデザトリアン化をかますクモさん、それはただの八つ当たりだ。
  • ここで油断していたところ、A級インパクトその3。「いきなり筆ペン化されるクモさん」。第7話のコブラージャさん@CV野島裕史氏もそうだけど、砂漠の使徒3幹部の皆さんは、デザトリアンの制御システムをそろそろ整備した方がいいと思うんだ。
  • 今回のデザトリアンは、業務用インクベース。ハッキリ言って「弱い」。バトルシーンも、主役はクモジャキーさんのビッグバンインパクトvs「二人でプリキュア!と愛を確かめながらの」主人公sのブロッサム・シャワー&マリン・シュートのTwin攻撃だもんなあ。「少女革命ウテナ」な影絵ドラマや「口ベタとベタ塗りは違う」なベタ転倒ネタ位じゃ、誤魔化されないよ、ボク。だからもっとやれ。
  • 金朋地獄な「被害者の本音暴露劇場」を、リアルに上から目線で評するコブラさん。そんな彼に対して、数週間ぶりに堪忍袋の緒を切らすキュアブロッサム。キレる14歳は、こうでなくてはな。どうでもいいけど、今日のブロッサムってばイケメンシーンが多いなあ。人前で堂々と百合宣言して、一皮むけたか?。
  • ラストは、いつも通りにプリキュア・フローラルパワー・フォルティシモで浄化完了。クモさん、いつも通りに捨て台詞を吐いて退散。You、ぶっちゃけ勝つ気ないだろ?。ていうか、今回のバトル、100%クモさんの私闘だよね?。まるっきり出番の無かったサバーク博士@楠大典氏、部下の管理能力に難ありです。

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  • ラストに、A級インパクトその4。「ものすごく、古河夫妻です」。「CLANNAD」を視聴していた大きなお友達はニヤニヤが止まらなかっただろうなあ。「猛烈に感動している!」といい「BIG-O」といい、ある意味小さなお友達置いてけぼりなネタですまん!と、スタッフは心の中で謝るべきだ。私らにはご褒美だけど。何はさておき、日蔭で年齢不詳の美人ママンに膝枕される男子中学生の図ってどうみても姉弟、下手すりゃそのまま恋人or夫妻(ぉぃ)もOKな2ショットです。押忍!どうもありがとうございました。
  • 今回の心の花は「ハナミズキ」。花言葉は「私の思いを受け入れて」。なるほど。しかし、えりか嬢のコメントじゃないけど、慶子ママンって、最初から番君の趣味を受け入れていた臭いですけどね。野美さん@八神くんの家庭の事情の如くに。だとしたら、罪な人だ。ぬふぅ。
  • ラストは、更にヲタ道を突っ走る番君と主人公s。しかし、少女漫画雑誌専門なのか…業の深さ、半端ねえな。と、同類な神楽は言います。

<ED>

  • 原画、青山御大…オンリーだと!?。相変わらずの超人っぷりだなー。

<次回予告>

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  • 来週お休みなんてあんまりだぁ!。サッカー特番のせいなのか…複雑な心境だな…。
  • 次回は「これは良い変態です」えりかパパン回。あ、父の日合わせエピソードか。それにしても、やたら嫁嫁言っていたけど、そのタームがキーワードなのかな?な次回ハートキャッチプリキュア!第19話、サブタイトル「涙の嫁入り!父の日の記念写真です!!」。
  • ノリノリNRの水樹女史。つか、プリキュア始めて以来、声優スキルが相当上がってね?

 今回の第18話。「視聴者の諸君。考えるんじゃない。感じるんだ!」なハッチャケお遊びの手本のようなエピソード。それも、大きなお友達向けの。90年代なパロネタや、妙にディテールに凝った描写もそうですが、今回のエピソードに必要な基本認識、「漫画家という生き方にどうして普通の大人は不安を覚えるのか」についての説明が不十分だったように思います。私らは、それを社会経験や知識で即判断できますが、小さなお友達はここら辺の説明が無いと、ちょっと理解置いてけぼりだったのでは?。あちらを立てれば、こちらが立たず。前回の第17話とは逆の意味で、ニチアサアニメの匙加減の難しさを感じたエピソードでした。

 しかし、その一点を除けば、まず満足できる快作&怪作だった今回。スタッフの皆さま、流石でございます。番君親子は、またどこかで登場して欲しいな。

 ここで「【MAD】フレッシュプリキュア×サンレッド OP」を紹介。


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つくづくプリキュアは、男前な歌がよく似合う。

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