今回の日本代表最大の収穫は「自覚力」な件について

 自分たちの弱さを自覚し、過去の試行錯誤の無駄さを自覚し、本番直前でチームコンセプトをちゃぶ台返しするみっともなさを自覚し、それで何も生むことができなければ全てを失うことを自覚し、その上で勝つためならどんなみっともない試合運びや評価も甘受しなければならないことを自覚して、背水の陣でW杯に挑んだサッカー日本代表。そこにあったのは「追いつめられた者の足掻き」のみ。

 ただ、自らを「追いつめられた弱者」と自覚してからの開き直りっぷりには、これまでの日本代表には無い「泥臭い根性」の発露がありました。この1カ月の日本代表の「奇妙な団結」っぷりは、手持ちのコインの全てをルーレットの同じ目に張り合った者の間に流れる「一蓮托生な一体感」と同種のもの。W杯の4試合、披露する戦略や戦術や技術は二流以下ながら、何故か結果を出し続けたその漫画チックな展開は、まさに「逆境ナイン」ならぬ「逆境イレブン」。まさに「結果のみオーライ」。

 もちろん、そんな歪な状態がいつまでも続くはずは無く、ベスト8を目前に魔法は消え、夢は覚めた。最後まで足掻き続けた日本代表はお疲れ様。貴方方は個人や現場ベースではベストを尽くしたとは思う。しかし、貴方方の戦いぶりは、明日の日本代表の手本とするにはあまりに情緒過ぎ、あまりに運頼りで、あまりに先が無い。貴方方はベスト16という成果のみを持って帰国するがいい。だが、次の日本代表の歩む道は、貴方方が今回刻んだ戦い方の先には無い。その自覚のみを、そういった自覚を持って戦うことが奏功する局面が時にはあるという事だけを、次の日本代表には引き継いで欲しい。

日本がPK戦で敗れる、スペインは完勝でベスト8進出=W杯

 大会19日目を迎えた2010年ワールドカップ(W杯)・南アフリカ大会は29日、決勝トーナメント1回戦の2試合が行われ、日本はパラグアイにPK戦の末に敗れて初のベスト8進出を逃した。欧州王者のスペインはポルトガルを下し、準々決勝進出を決めた。

 日本は、南米の強豪パラグアイと対戦。今大会を堅守で勝ち上がってきた両チームの一戦は、序盤から互いに失点を警戒する慎重な立ち上がりとなった。日本はボール支配率でパラグアイを下回ったものの、GK川島永嗣を中心に落ち着いた守備で相手の攻撃を抑える。攻撃ではカウンターから松井大輔、本田圭佑が惜しいシュートを放ったがいずれも決められない。後半には、両チームともに選手交代で打開を図るが、チャンスを生かし切れない。勝負は延長戦でも決まらず、今大会初のPK戦へと持ち込まれ、5人全員が決めたパラグアイに対して、日本は駒野友一が外し、3-5で敗退が決定。パラグアイが同国史上初のベスト8進出を決めた

 隣国同士の決戦となったスペインとポルトガルの一戦。優勝候補のスペインは序盤から圧倒的にボールキープし、フェルナンド・トーレス、ダビド・ビジャが立て続けにシュートを放つが、今大会ここまで無失点のポルトガルの守備を崩せない。ポルトガルもスピードのあるカウンターでサイドからチャンスを作るが、得点には至らず。スペインは後半13分にフェルナンド・ジョレンテを投入すると、直後の18分に華麗なパスワークから最後はビジャが決め、先制に成功する。硬さの取れたスペインは、その後も得意のパス回しでゲームを支配し、ポルトガルに反撃の糸口を与えず1-0で勝利。ベスト8に駒を進めた。パラグアイとスペインが対戦する準々決勝は、7月3日に行われる。

 7月2日には準々決勝のオランダ対ブラジル、ウルグアイ対ガーナの2試合が行われる。

(6月30日 スポーツナビ)

 そして最後の最後に、オランダ戦の様な愚にもつかない未練な指揮をやらかした岡田監督。せめて、その頑なさが失わせたモノの大きさを自覚しながら、勇退して欲しい。それ以上のことは、何も貴方には期待しないから。

 ここで「空飛ぶインデックス・レールガン 『スパム』 」を紹介。


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モンティ・パイソン懐かし過ぎる。

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