三菱マテリアル四日市工場の爆発事故原因は、十中八九「シラン」

 いや、そっちの「しらん」じゃなくて。

シリコン精製プラントに残っていたシラン化合物が、熱交換器の洗浄中に使っていた水と何かの手違いで反応。水素発生でドカンだろ。この手のプラントで他の爆発要因は考えつかん。

結論。単純な作業ミスか、設備の老朽化による事故だよ。事件性は無い。いつまでも「事故原因はわかりません」じゃ通らんよ。三菱マテリアルは、今のうちに腹を括っておけ。

爆発原因「わからない」…苦渋の表情で繰り返す

三重県四日市市の三菱マテリアル四日市工場で5人が死亡、12人が重軽傷を負った9日の爆発事故。

同社は夜になって緊急の記者会見を行ったが、事故原因については「わからない」と繰り返した。同工場では、過去にも小規模な爆発事故が発生しており、県警や市消防本部は原因解明に加え、管理体制についても調べる方針だ。一方、総務省消防庁は9日、災害対策本部を設置し、事故原因の究明のため、職員7人を現地に派遣した。

同社の記者会見で、猿渡暢也(さるわたりのぶや)工場長らは冒頭、「5人の犠牲者が出たことをおわび申し上げます」と深々と頭を下げた。事故原因については「調査中であり、今の段階ではわからない」と述べるにとどまった。

同社の説明によると、熱交換器の蓋が10メートルほど飛ばされ、死亡した5人はその周囲に倒れていたという。蓋の重さは約200キロとみられる。作業手順に問題はなかったのかという質問にも、猿渡工場長は「今の段階ではわからない」と苦渋の表情を浮かべていた。

(1月9日 読売新聞)

5 件のコメント

  • 水素の怖さを知らない四日市の化学工場があるんですね。
    トリクロロシラン化成物が固着している熱交換器パイプの洗浄に水を使って水素ガスを発生させ、いくら窒素ガスを封入していても熱交の蓋を開ければ外の空気中の酸素は、嬉々として中の水素と即座に反応して、静電気だけで爆発する事ぐらい常識では無いですか?
    東電福島第一の一度水素爆発した原子炉の格納容器に、24時間運転で窒素発生器から窒素を送り込んでおりますが、これとて
    地震などによってガタガタになっている格納容器にひび割れでも出来ようものなら、数パーセントの水素濃度でも必ず水素爆発を起します。
    東電も原子力規制庁も窒素封入で不活性であるから危険性は無いとしておりますが、我々『水素屋』から見ますと、怖くて見ておられません。汚染水どころの話では無くなり東京からも逃げ出さなくてはならなくなります。

    1980年から水素爆発防止システムを作り続けております『水素屋』から一言申上げます。
      エネルギー問題に発言する会 および
      原子力の安全と利用を促進する会 会員
                  山〓昭男

  • > 山�昭男 さん

    コメントありがとうございます。
    今回の事故は、三菱マテリアルの想像の斜め上的チョンボによるものでしたが、
    確かに科学的根拠に欠けたカンで扱うには、物騒な代物ですね。水素は。
    心当たりがある関係者には、これを期に、色々と自戒して欲しいものです。
    それでは今後ともよろしくお願いします。

  • 密閉した熱交換器内部に付着した禁水化合物トリクロロシランの洗浄に水を使えば、内部の窒素ガス中の水素濃度は爆発限界濃度になっていた事は、容易に想定できます。
    『水素屋』が心掛ける水素防爆の第一項は『要らない水素は溜めて置くな』です。空ける前に内部ガスを安全に窒素がすと置換しなくてはなりません。
    1984年6月に冷却不能となった核燃料棒の損傷に依り大量の水素ガスが発生する事を、偶然動燃団東海の地下工場換気ベントの仕事で知り、3.11事故の東電福島第一原発に原子炉建屋に水素換気ベントの設置を提案しましたが、原発では絶対に事故は起りませんと一笑のもとに却下され取下げてしまいました。
    今となっては後悔しておりますが、この考えは元日本原子力技術協会石川最高顧問も事故翌月の4月11日に発表された緊急提言で教唆されており、事故1年後の新聞でも「水素爆発防止方法は、こせこせと名称にこだわらず、幸運招来の風穴を大きく開けるに限る」と発表されております。
    原子力規制委員会の新安全規制規定でも、この原子炉建屋や格納容器からの滞留水素ガスの大気放散について取り上げられました。
    原発の水素ガス爆発を再び起さない為に孤軍奮闘しております
    『老水素屋』は、四日市地区の多くの会社に水素防爆システムを設置してまいりましたが、三菱マテリアルには納入実績はありませんでした。
       エネルギー問題に発言する会 および
       原子力の安全と利用を促進する会 会員
                  山ざき昭男

  • 密閉した熱交換器内部に付着した禁水化合物トリクロロシランの洗浄に水を使えば、内部の窒素ガス中の水素濃度は爆発限界濃度になっていた事は、容易に想定できます。
    『水素屋』が心掛ける水素防爆の第一項は『要らない水素は溜めて置くな』です。空ける前に内部ガスを安全に窒素がすと置換しなくてはなりません。
    1984年6月に冷却不能となった核燃料棒の損傷に依り大量の水素ガスが発生する事を、偶然動燃団東海の地下工場換気ベントの仕事で知り、3.11事故の東電福島第一原発に原子炉建屋に水素換気ベントの設置を提案しましたが、原発では絶対に事故は起りませんと一笑のもとに却下され取下げてしまいました。
    今となっては後悔しておりますが、この考えは元日本原子力技術協会石川最高顧問も事故翌月の4月11日に発表された緊急提言で教唆されており、事故1年後の新聞でも「水素爆発防止方法は、こせこせと名称にこだわらず、幸運招来の風穴を大きく開けるに限る」と発表されております。
    原子力規制委員会の新安全規制規定でも、この原子炉建屋や格納容器からの滞留水素ガスの大気放散について取り上げられました。
    原発の水素ガス爆発を再び起さない為に孤軍奮闘しております
    『老水素屋』は、四日市地区の多くの会社に水素防爆システムを設置してまいりましたが、三菱マテリアルには納入実績はありませんでした。
       エネルギー問題に発言する会 および
       原子力の安全と利用を促進する会 会員
                  山ざき昭男

  • > 山ざき昭男さん

    連日のコメントありがとうございます。
    水素は、危険性と利便性の両面から、もっと使用環境の研究がなされていい
    対象だと思います。
    それでは、今後ともよろしくお願いします。

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