リチウムイオン電池は「第二の半導体」になっちゃったなあ

 3年前は韓国メーカーがここまで伸ばしてくるとは読み切れなかったです。当時は、中国メーカーの方が不気味だったもんなあ。

 顧みて、日本と韓国の電池メーカーを取り囲む環境、特にここ数年間の為替環境の違いは大きいし、電池関連への設備投資の額も段違いで韓国メーカーの方が上だけど、最近それよりも痛感するのはアレですな。半導体と同じく電池も、製造プロセスの優劣で付加価値を問える商品では無くなったという事実。電池も半導体のようにごくごく普通の電子部品、一般部材の類になっちゃったってことか。産業の発展プロセスの観点から見れば、至極当然な流れではあるんだけれど、いざそれを目の当たりにするとちょっと悲しいね。エルピーダメモリの破綻直後だけになおさら。

リチウムイオン電池シェア 韓国が日本上回る

 パソコンや携帯電話などに使うリチウムイオン電池の世界市場で、サムスンSDIなど韓国メーカーが躍進している。2011年の韓国勢のシェアはパナソニックなど日本勢を4ポイント上回る39%。年間ベースで初めて日本勢の合計を抜いた。ウォン安などを背景にした製品価格の低さを武器に、競争力を高めている。(後略)  

(3月4日 日本経済新聞)

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